詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

三親等・四親等の人もいたそうです

 

見知らぬ幽霊がいた

 

Aさんに紹介した

Bさんに紹介した

Cさんに紹介した

 

誰にとっても、見知らぬ幽霊だった

 

意地になって、あと百人に紹介した

 

やっぱり、誰も知らないという

 

外国人なのだろうか?

 

そう思って、国籍問わず、千人に紹介した

 

やっぱり、誰も知らないという

 

見知らぬ幽霊は、涙ながらに、こう語った

 

「私が知っている人

 ざっと二十名はいたのに

 誰も私を、思い出してくれない

 もう、成仏する気も失せました

 このまま永遠に

 幽霊でいようと思います」