新たなことわざの誕生
アンテナ甲虫は
カナブンの仲間である
全身が銀色で、頭部に
明らかにバランスの欠いた長さの
アンテナが付いている
ゆえに、低空飛行しか出来ない
歩くのも遅い
しかし、このアンテナは
ラジオの電波を受信出来る
アンテナ甲虫には
それぞれ、チューナーに個性があり
一匹につき、ひとつの放送局しか
聴けないのが普通で、それゆえ
マニアの収集癖を、くすぐるところがある
アンテナ甲虫は
長いアンテナのせいで
移動に難がある分
地面を掘るのが、とにかく早い
自分が掘った、その穴に身を隠して
天敵から、逃れようとしている訳だが
虫や動物は、それでごまかせても
人間には、通用しない
なぜって、アンテナが
地面から、これでもか
と、はみ出しているから
「全身隠して、アンテナ隠さず」
アンテナ甲虫コレクターの間で
最も、流行している、ことわざである