詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

誘惑された女は、我を失い、蝶になる

 

食べられる蝶は

世界一のスイーツ

 

男はあまり食べないかも知れないが

女は、見掛けると、放っとけないものである

 

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パタパタと飛んでいる、この蝶を

生け捕りにして、踊り食いすれば

 

羽根にまぶされた燐粉が

砂糖とは違った、上品な甘味があり

言葉に出来ないほどの、美味である

 

しかし、この蝶を食べてしまった女は

一定時間、必ず、頭がおかしくなる

 

自分が蝶になった、つもりになる

 

両手を羽根に見立てて

楽しそうに、スキップしながら

花畑に突っ込んで行く

 

そこで、芋虫でも見付けようものなら

「まあ、なんて可愛いベイビー!

 許されるなら、養子にしたいわぁ!」

と、感想を言い、手にとって、撫で始める

 

ある産後の女は

自分の赤ん坊を、放ったらかし

乳首に芋虫をあてて

「たくさん、たくさん、お飲みなさい」

と、授乳を始めたそうだから、酷い

 

更に、誰かが親切のつもりで

ジュースをあげても

「ストローがないと飲めない」

と、ワガママを言うそうである

 

そんな訳で、食べられる蝶は

食べてはいけない蝶であることを

 

世の中の女性は

きちんと、自覚して置かないと

いけないようである