詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

北風と太陽と、運と、ルール設定の大切さと

 

ある日、北風と太陽が

通りすがりの人間のコートを

どちらが先に、脱がせることが出来るか?

勝負をすることにしました

 

先攻・後攻のジャンケンをした結果

 

太陽が勝ち、先攻を選びました

 

ちなみに、三分経過で交代となります

 

これは、北風の提案を

太陽が同意して、決まったルールです

 

太陽は、短い時間制限に焦ったのか?

 

通りすがりの人間に

全力で、過剰な熱光線を浴びせたので

 

彼は、あまりの暑さに

熱中症で倒れてしまいました

 

もう、意識が朦朧としているので

コートを脱ぎたくても、脱げません

 

そこへ、後攻の北風が

すっかり、動かなくなってしまった彼に

冷たい風を、おもいっきり、吹きかけました

 

すると、彼は意識を取り戻し

ゆっくり、立ち上がり

取り敢えず、汗だくのコートを脱ぎました

 

こうして、北風は太陽に勝利しました

 

 

余談ですが、北風は

各メディア相手の

勝利者記者会見で

こんな発言をしています

 

「後攻だったから

 良かったのだと思います

 私の勝因は

 太陽君のアシストのお蔭です

 先攻だったら

 負けていたかも知れません」