詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

天気が良いので、男と女と子供が、ハイキングへ行く話

 

雪国では

雪が降り続く時

特に、吹雪も重なれば

誰も家を出ない

 

だから、この機を狙って

雪男や、雪女や、雪子供たちは

ソフトクリームや

かき氷や、シャーベットを持って

ハイキングに出掛ける

 

「おお、牧場は緑」の替え歌で

「おお、スキー場は白い」を

雪男も、雪女も、雪子供も

それは、楽しそうに歌う

 

「おお、スキー場は白い

 雪が溶けて、雪崩起きるよ

 おお、スキー場は白い

 よく積もったものだ、ホイッ!」

 

そんな歌声を耳にした

家の中にいる人間が

「外から、何か聞こえる」

と、気付いたりすることもあるが

 

「この天気に、そんな馬鹿いない」

と、否定されてしまうのが普通なので

 

雪男も、雪女も、雪子供も

人間に目撃される可能性は、ほぼなく

 

三者とも安心して、ハイキングを楽しめる

 

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