詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

猿蟹合戦後日談、糞氏、豹変す

 

牛の糞は、寡黙である

 

五月蝿いのは

彼にタカるハエである

 

ハエは、牛の糞に

色々と質問をする

 

だが、牛の糞ときたら

鬱陶しがるばかりで、何も答えない

 

しかし、ハエが

「猿蟹合戦の時、あなたの先祖は・・・

という話を向けると

牛の糞は、その質問が終わる前に

 

「やっぱり、あの狡猾な猿が

 道義的に許せなかったんでしょうね

 損得勘定なんて、ないですよ

 正義感が強くて、勇敢で

 自己犠牲の精神があって

 気取ったところもないし・・・」

と、よほど、先祖が誇らしいのか?

 

急に、饒舌になる