詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

人間より、成長の早いロボット

 

街を、巨大な機械の塊が

ゆっくり、ゆっくり、移動する

 

この機械は

目の前にあるものを

何でも、破壊しては

自分の体の一部にしてしまうのが

最大の特徴で

 

人間さえも

歯車のごとく

 

ハンドルを回したり

ペダルを漕いだり

ベルトの上を走らされたり

 

動力源として、利用されている

 

ちなみに、疲れて

動けなくなった人間は

 

高い場所から、容赦なく棄てられ

新たな人間が、補充される

 

ところで、この機械の塊

いつ頃から、意志や知能を持ち始めたのか?

 

それは、誰にも分からない

 

ただ、製作者の博士の話によると

 

そもそもは、子供向けの 

玩具ロボットに過ぎなかったらしいから

 

大した成長力である