詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

母親が入院、認知症が進行する祖母と、留守番生活

 

 昨日、話した通り、母親が病気で入院したので、これまで母が面倒をみていた祖母を、私が代わりにみることになりました。

 

 祖母は、今年で九十六歳の酉年、はっきり言って、もう、2~3年前から、痴呆が始まっていました。単純に、物忘れが酷いだけなら、別にいいのですが、幻覚・幻聴・被害妄想と、痴呆界のトリプルスリーを達成している感じです。

 

 とはいえ、心身のコンディションの良い時は、孫の私の名前もすぐ出てきますし、近所の人が訪ねて来ても、ボケているとは思えない感じで、普通に会話をします。ただし、相手が帰ってから、私に「ところで、あの人誰?」みたいなことを言ってきますが・・・。

 

 時計の見方が分からなくなっていたり、朝方と夕方の区別がつかなかったり、3分前にした話を、もう一度したり、今日の日付が分からなかったり、自分の歳がが分からなかったり、時間絡みのことが、本当に鈍くなっています。

 

 人の名前に関しては、たくさんヒントをあげれば、八割くらいの正当率があります。

 

 金銭感覚がおかしくなっていて、大概のモノは、十円単位で買えると思っています。新聞のチラシを見せて、現代の物価について説明すると、「そうだったかも」と、納得してくれます。まあ、しばらくしたら、また、過去の物価が甦ってくるようですけど・・・。

 

 トイレに関しては、ちゃんと、自分でします。下着だったり、便座だったり、汚したりすることも少なくないですが、九十六歳という年齢を考えれば、マシな方でしょう。

 

 ところで、私の主な任務は、祖母に午前10時と、午後3時に、お茶を出すことと、正午に昼食を出すことです。どれも大体、妹が準備をしてくれているので、私は楽です。

 

 ただ、長時間、出掛けることが出来なくなるので、それだけが困ります。近所のコンビニへ行くだけ、30分以内に帰宅なら、どうにかなりますが、それ以上、家を空けると、祖母は家族の誰かを見つけようと、あちこち探し回りますから、庭くらいなら、まだしも、家の外へ出てしまったら、どんなハプニングが起きるか?わかりません。

 

 今日の昼食、祖母は私が買ってきた、コンビニの助六寿司を食べていました。自分のベッドで、横になって。

 

 私は、子供の頃、よく祖母から「寝転がって食べていたら、牛になる!」という、シュールな脅し文句を言われていたことを思い出しました。

 

 時代は変わり、立場は逆転し、私が祖母に、「寝て食べたら、牛!」と注意すると、祖母は即座に、「牛になったら、売ればいい」と、笑顔で切り返してきました。

 

 はたして、齢九十六歳の牛を買い取ってくれる市場なんて、我が日本にあるのでしょうか?情報のある方、良かったら、教えてください。

 

 それでは、読者の皆さん、次の「日常の話」の時まで、さようなら。

 

 長時間、テレビを見たり、スマホをいじったり、読書をしたりすることが出来ると思えば、老人介護も、そんなに悪くはないものです。