「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」を観た感想です
テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」を観ました。
太川陽介と蛭子能収の後継コンビが、なぜか、俳優の田中要次と作家の羽田圭介という、他のテレビ局のバラエティー番組にはない、テレビ東京らしい、意図の読めないキャスティングが話題になっていましたが、番組自体のテンプレートがしっかりしているので、誰をはめ込んでも、これまで通り、ちゃんと楽しめるというのが、今回のシーズン2、第一回放送全体の感想です。
ただ「蛭子の前に蛭子なし、蛭子の後に蛭子なし」という、あの唯一無二のキャラクターを、この番組で観たがっていた視聴者にとっては、物足りなさがあると思われます。
とはいえ、この番組のファンの中には、「アンチ黒エビス」も少なくなかったので、相殺されて、意外と、視聴率的には影響がないかも知れません。
キートン山田と太川陽介のWナレーションは、今回の放送を観た限りでは、さほど必然性を感じませんでしたが、リニューアル決定時に、番組サイドと太川サイドの間に、ひと悶着あって、その妥協案がコレ・・・?
もちろん、ただの冗談です。
個人的には、太川陽介がナレーションをやるよりも、蛭子能収と一緒に、副音声で解説でもしてくれた方が、豪華だし、楽しそうですが、テレビ東京は、楽しそうなことは好きでも、豪華なこと(金のかかること)は嫌いなようなので、今後も、実現はしない気がします。
他に気になる点があるとすれば、「寄り道はするんだけど、住民とのふれあいはない感じ」と「食事での会話が、あまり弾まない感じ」でしょうか?
ま、新キャストの二人が、もっとバラエティー慣れ、旅番組慣れすれば、解消されていく話なのでしょうが・・・。
田中要次、あの有名ドラマの決め台詞を披露、この時は、例のBGMも流れますが、番組の序盤に披露した「あるよ」の時は、BGMなし、聞こえてきたのは、スタッフの失笑だけでした。
羽田圭介の宣伝トレーナー、冒頭のつかみのギャグとしては、有効かも知れませんが、まさか、二時間半も見せられることになるとは・・・。
金銭問題など、訊きにくい質問をする、羽田圭介というパターンは、番組のお約束として、定着する可能性も・・・?
走り出して、ひざまずいて、奇声を上げる芥川賞作家、カメラが時刻表を写す前に、「バス無かったんだ」と、視聴者に気付かれてしまう、悪い例です。
意外と神経質な、芥川賞作家、埃だらけのジーンズを、懸命にパタパタ・・・そんな彼を放置し、先を急ぐ、IMALUと田中要次です。
自分が出演するバラエティー番組を、不発に終らせることなく、キレイに仕上げたいという情熱は、父親の、明石家さんま譲りでしょうか?
「そういうノリ苦手なんだよなあ」という感じで、ひたすら黙り込み、ニヤニヤするだけの、男が二人・・・。
ネタバレになってしまうので、今回の田中・羽田・IMALUの三人が、無事、ゴール出来たかどうかについては、言及しません。
ぜひ、ご自分で放送を観て、確認してください。
今回の放送で、この番組のファンが最も沸いたであろう、次回の土曜スペシャル「いい旅夢気分」の告知シーンです。
「千葉って旅する価値あるのかな?」というテロップを見る限り、蛭子能収の黒エビスぶりは、健在どころか、威力が増しているようです。