詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

新聞の定期購読、やめたいけれど、販売店(勧誘)がね・・・。

 

 昔、私のウチでは、全国紙と地元紙を二紙とっていました。その名残りで、今は、双方に義理立てする形で、一年間、地元紙と契約したら、次の一年間は、全国紙の方と契約する、それを交互に繰り返す契約パターンを、もう、十年以上続けています。

 

 が、正直、もう、新聞の定期購読なんてやめたいんです。私のような一般大衆にとって、情報なんて、テレビのニュース番組と、スマホのニュースアプリだけで充分ですし・・・。

 

 他の家族も、たまに気になるニュースがあった時、集中して読むだけで、一日中、新聞がポストに入れっぱなしなんてことも、月に何度かあるくらいで・・・。

 

 何より、これまでずっと、新聞代を支払ってきた九十六歳・認知症の祖母が、「どうして私が、払わなければいけないのか?お悔やみしか、読んでないのに!」とゴネだしたり、「ちゃんと新聞代は、封筒に入れて準備していたのに、無くなった、誰かに盗られた!」なんて、騒ぎだしたりするようなってしまいました。

 

 他の家族も、たまたま集金日に居合わせて、一回くらい払うのはいいけど、毎回は払いたくない、だって、新聞なんて殆んど読んでないし・・・というスタンスなので、現在無職、常日頃、留守番をしている私が、支払うことになります。

 

 なんて言って、どうにかこうにか、祖母を説得して、出してもらった金を、支払うだけですけど。それでも、というより、それだけに、毎月、新聞の集金日は、かなり、嫌アな気持ちになります。

 

 おそらく、新聞の集金の人に、「もう、新聞をとるのやめます。家族は私を始め、誰も、まともに読んでいないので、代金なんて支払いたくないのです」と、正直に言えばいいのでしょうが、その後、何度も(他紙も含めて)新聞の勧誘が来るストレスを考えると、ノーという決断もしにくいというのが、今の私の率直な気持ちです。

 


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 ところで私、新聞の勧誘で嫌な思いをしたことが、何度もあります。

 

 高校を卒業して、初めて一人暮らしを始めた時、アパートに引っ越し、十日もしないうちに、三紙も、新聞の勧誘が来て、まいってしまったこともあります。

 

 A紙の勧誘は、三十歳くらいのチンピラ風で「兄ちゃん、新聞とってよ。野球好きだろ?チケットあげるよ」から始まり、私が断り続けると、「じゃあ、いいよ!ああ、時間が無駄になった!最悪だ!」と、捨て台詞を言い放ち、去って行きました。時間が無駄になり、最悪だったのは、こっちも同じだったのですが・・・。

 

 B紙の勧誘は、四十歳くらいの公務員風で「君、社会に出たら、新聞くらい読まないと駄目だよ。引っ越したばかりだし、まだ、働いてないから、金がない?就職祝いとか、たくさん貰ったんでしょ?自分に投資するつもりでさ、契約してよ」と不自然な笑顔で迫られ、やはり断り続けたら、「君みたいな人間は、永遠に成功しない!」と、捨て台詞を言い放ち、去って行きました。この預言に関しては、ある種、正解だったので、反論することは出来ませんが・・・。

 

  C紙の勧誘は、その当時の私と、歳は変わらないくらいの、冴えない感じの男で「C新聞とってください。僕は、契約とるのが苦手で、困っているんです。一年じゃなくても、半年でも助かります!お願いします!」と、私の腕をつかみ、頭を下げ続け、「助けてください!助けてください!」と、もはや何の話をしているのか分からなくなるほど、玄関先で「助けてください!」を連呼してから、やがて諦めて、去って行きました。彼が、30秒以上、つかんでいた私の腕を、やっと離してくれて、本当に助かりました。

 

 やや余談になりますが、このC新聞の勧誘の若者、数日後も、別の家で「助けてください!」をやっていました。おそらく、この仕事、彼には向いていないので、潔く辞めてしまえば、すぐに、救われるような気がするのですが、一体、今頃、彼は、どんな仕事をしてるのでしょう?少し、気になります。彼が再び、勧誘にやって来るのは、もう、御免ですけど・・・。

 

  私が一人暮らしをやめて、実家に住むようになってからも、新聞の勧誘に関する話で嫌な思いは、何度もしました。

 

 まだ、新しい契約をしてから、三ヶ月くらいしか経ってないのに、次の契約を求められたり(一年ごと契約の話を分かっていたはずなのに)、祖母が一人の時、言いくるめて契約し、新聞を届け始めたり(すぐに解約することが出来ましたが)、契約延長のために、ウチの玄関に入って来て、土下座する人がいたり・・・はっきり言って、新聞の勧誘に、良いイメージなんてありません。

 

 しかし、そのせいで、私は新聞の勧誘と、なるべく関わりたくない、よって、新聞の定期購読をやめられないという訳ですから、向こうの作戦は、成功している訳です。

 

 それにしても、他人の家で土下座してまで、契約を貰おうと頑張って(たとえ、その努力の方向性がおかしくても)、良い給料貰うのは、販売員(勧誘)ではなく、新聞記者な訳ですから、批判されるべきは後者なのかも知れません。

 

 末端の社員に、押し売りまがいのことをやらせて、部数を稼ぐより、他にやることありません?

 

 販売店に、押し売りまがいをやめさせて、たとえ部数が減ったとしても、皆が生きていける道について考えるとか・・・。