詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

朝ドラ「ひよっこ」の視聴率が伸び悩む、その18の理由について

 

 NHK・朝の連続テレビ小説「ひよっこ」は、ネット上の意見でも、識者の批評でも、否定的見解より、肯定的見解の方が上回っており、「少なくとも、前作のべっぴんさんよりは良いのでは?」と言う声も、少なからず聞かれますが、その割には、視聴率が前作以下の数字で伸び悩んだまま、多くのメディアから、「ひよっこの視聴率、またも、20%に届かず」と、取り上げられてしまう日々が続いています。

 

 そもそも、いつの間にやら課せられてしまった、「NHKの朝ドラと言えば、視聴率20%以上」というノルマが、妥当かどうかも議論の余地がありますし、20%で及第の中、15%を割り込んだというなら、その原因究明も簡単でしょうが、ひよっこのように、及第より、1~2%足りないという微妙な数字だと、不振(?)の原因なんて、本当は、分析しようがないと思います。

 


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 それだけに、答えがないから(正確に導き出せる訳がないから)、ひよっこにおける「視聴率が振るわない問題」は、「言った者勝ち」状態になっているようです。

 

 

「主演の有村架純に新鮮味がない」

「イケメン不在で、女性票を取りこぼしている」

「悪者(嫌われ役)不在で、予定調和の人間関係がつまらない」

「丁寧に日常の話を描いていることが、ストーリーのないドラマ、と思われてしまった」

「農村の話というだけで、そんなの面白い訳がない、と思われてしまった」

「集団就職の話というだけで、そんなの面白い訳がない、と思われてしまった」

「いかにも農村ファンタジーで、現実離れしている」 

「高度経済成長期ノスタルジーに、無関係な世代がしらけている」

「共感出来ない。所詮、都会人の視点でドラマを作っている」

「共感出来ない。所詮、現代人の視点でドラマを作っている」

「笑わそうとするシーンが、やや多いのでは?つまり、ふざけている?」

「泣かそうとするシーンが、やや多いのでは?つまり、いやらしい?」

「原作もモデルもない、完全オリジナル作品は、視聴者の興味を惹かない可能性がある」 

「時折、見え隠れする、脚本家・岡田恵和の乙女チックな感性に、違和感がある」

「べっぴんさんの終盤の不振を、引き継いでしまった」

「視聴率が振るわないという話題が、内容もつまらないと誤解され、新規の視聴者が出来にくくなっている」

「録画もあるし、配信もあるし、いつ観たっていいじゃない?という人たちが、半年という短いスパンでみても、更に増え続けている証し」

 「とにかく、ひよっこは、茨城を全面的に推すので、栃木県民と群馬県民が手を組み、裏で色々と、妨害工作をしている」

 

 

 こういった、あらゆる人たちが語る、「ひよっこの視聴率が振るわない理由」は、全て当たっているかも知れない反面、「これだ!」と言い切れる説得力のあるものも、ないと思います。

 

 この記事で箇条書きにした、ひよっこの視聴率が振るわない18の理由から、2~3、あるいは、5~10、組み合わせてみても、何を組み合わせるかで、論じる者の傾向が分かるだけで、ひよっこの視聴率が振るわない理由の結論(正解)には、ならないと思われます。

 

 あくまで、私個人の見解ですが、主演の有村架純は、これまでの彼女にはない、良い演技をしていると思いますし、時子やちよ子などの脇役も、バスの車掌や、学校の先生や、青年団などの脇役の脇役まで、キャラクターが生きているので、このままの調子でドラマが進行していっても、終わってみれば、ちゃんと、平均視聴率が20%を超えていた・・・その可能性は、充分あると思います。

 

 また、たとえ最後まで、ひよっこの視聴率が、20%を割り込み続けたとしても、「記録より記憶に残る作品」として、NHKの朝ドラファンの語り草になるのならば、それはそれで、悪い結果ではない気がします。

 


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