詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

しくじり先生、茂木健一郎の言い訳の不十分さと、その矛盾について


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 5月14日放送、テレビ朝日「しくじり先生、俺みたいになるな!」に、脳科学者の茂木健一郎氏が出演し、例の「日本のお笑い、地上波テレビ、オワコン」発言に関して、その真意を語ったのですが・・・番組自体は、生徒であるお笑い芸人たちのアシストが多々あったお蔭で、面白かったのですが、茂木先生の授業自体は、物足りないものでしかなかった気がします。

 

 正直、この日の茂木氏は、敵陣に白旗を上げて投降して来た捕虜でしかなく、格好良いところ(見せ場らしいシーン)は、ひとつもありませんでした。

 

 茂木氏が、投降すると見せかけて、誰か(芸人)を斬りつけに行くような場面も、多少、私は期待をしつつ、注目していたのですが、ほぼ無かったと断言して、何の問題もないでしょう。

 

 茂木氏は、捕虜の中でも、極めて従順な捕虜であり、「権力者に対して、笑いを武器に立ち向かう、米国のコメディアン」を見て感じていたという、彼の熱いものは、共感ではなく、ただの憧れだったようです。

 

 政治批判どころか、一部の大物芸人に、気に入られようと必死になる、若手芸人の気持ちも、その大物芸人が誰に該当するかを言いたくない、茂木氏の気持ちも、ある種の保身という意味で、同じだと思うのですが、違うのでしょうか?

 

 茂木氏いわく「私の失言には伏線があった、それは米国のトランプ大統領の誕生と、日本の若手女優の出家騒動です」という話も、論理の飛躍が酷過ぎて、常人の感覚では、とても理解することが出来ません。

 

「は?」とは、思いつつも、茂木氏の話を聞いて分かったことは、「強者は批判されても仕方ない、弱者は、擁護しろとまでは言わないが、激しい批判にさらされるのは、かわいそうだ」という彼のポリシー(心情?)と、日本のお笑い批判、地上波テレビ批判が繋がっているらしいです。

 

 普通に考えて、「批判されるかされないか?」、「どの程度批判されるべきか?」なんて話は、その対象者が「何をしたか?」で決めるべきであって、その対象者の強弱で決めるべき話ではないと思うのですが・・・。

 

 茂木氏は、サラッと「番組に呼ばれて、公開処刑みたいなことも・・・」みたいな発言をしていましたが、これも失言でしょう。

 

 しくじり先生も、そうですが、テレビ局が茂木氏を、「お笑い・地上波のオワコン騒動」の話をするため、番組に呼ぶ時、用意してあるのは、処刑台ではなく、リングであって、打ち合い(議論)をしましょう、と言っているだけなのに、「自分は、一方的に殺される」と思い込んでしまうのは、被害妄想も甚だしいと思います。

 

 また、茂木氏は「自分の発言の説明責任を果たさなかったことを、反省している」、という趣旨の話もしていましたが、それなら今、しくじり先生の中で、説明責任に応えれば良いだけなのに、「思い付いたまま、よく考えずにツイートしてしまう。居酒屋の酔っぱらいと、同じノリ」と誤魔化して、終わりにしてしまうのは、どうなんでしょう?

 

 そもそも、酔っぱらってツイートした訳じゃないですよね?脳のドーパミンのせいにするのも、脳科学を利用した、御都合主義と笑われても、仕方ないでしょう。

 

 更に、茂木氏は「自分には極端なところがあって、後のこと(発言の影響)を考えずに、突っ走ってしまうところがある。これからの人生、そこを課題にして(バランス感覚を持つということ?)やっていきたい」とも言っていましたが、いきなり突撃した(物議をかもした)と思ったら、今度は何の反論もせずに、逃げ回るだけ・・・結局は、バランスが欠けたままの人物、という気がします。

 

 今回の騒動における、茂木氏の名誉回復の、最良の手段は「反省や謝罪の姿勢を、あちこちで見せること」以上に、世界の誰にも書けない、「お笑い論」と「メディア(テレビ)論」を書くことだと、私は思うのですが、再び、ダウンタウンの松ちゃんから「センスないわ~、ささらんわ~」と言われる可能性を考えると、茂木氏の筆も、あまり進むことはないかも知れません。

 

 


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  頭の良いヤツ(学者)を、敢えて、相手が得意とするはずの、理屈で追い込んで、その動揺する姿を楽しむという、サディスティックな一面を見せた、オードリー・若林です。

 

 自分のテーブル(番組)に、熱々の御馳走(茂木健一郎氏)がやって来たので、いつもより食欲(モチベーション)が、増しているようです。

 


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  茂木氏の授業が終了、まだ、全然、食い足りないのに、勝手に御馳走を下げられてしまい、思わず、奇声を上げてしまう、オードリー・若林です。

 

 内向的な気質には定評のある彼ですが、まさかの大口を開けての「フォー!」、茂木氏の騒動の影響力、人の気質や、芸風まで変えてしまうほどの、凄まじさがあるようです。