詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

家の物置で、子猫と遭遇、認知症の祖母、入れ歯を無くす

 

 正午頃、クーラーを使う程ではないものの、蒸し暑かったので、扇風機を探しに、家の外の物置に入ったら、4匹の子猫が、親猫(一応、ウチの飼い猫)の周囲で、仲良さげに、じゃれ合っているのを見つけました。

 

 最近、ウチは、亡くなった母の葬儀・その他の法要行事のために、一階の和室にある、畳と障子を全て新調し、これまで飼っていた5匹の猫さえ、家の中には入れないことにしたくらいで、更に4匹も猫が増えるなんて・・・困ったとしか、言いようがありません。

 

「ここには、お前たちの居場所なんてないんだから、捨てられる前に、さっさと、出て行けよ!」と私の方から、親猫にも子猫にも、きつく、伝えて置きましたが、はたして、どうなることやら・・・。

 

 

 話は変わって、今度は、九十六歳・認知症の祖母の話です。

 

 最近、祖母は、よく物をなくします。そして、その度に、私を呼び、見つかるまで、探させます。

 

 眼鏡、目薬、胃薬、杖、団扇、財布、鞄、手鏡、上着、テレビのリモコンなど、 無くしたというより、自分で探すのが億劫なので、気軽に私を、利用したがります。

 

 そして、今日は、朝っぱらから、「入れ歯を無くしたので、探して欲しい。これでは、朝ご飯が、食べられない」との、祖母からの依頼があり、私は、眠い目を擦りながら、入れ歯探しに、没頭しました。

 

 これまでの祖母の「入れ歯を無くしたパターン」では、普通にテーブルの上、ベッドの下、口の中、布団の中、湯飲み茶碗の中で、発見することが出来たので、私は全部、確認してみましたが、何処にも入れ歯はなく、祖母の部屋だけではなく、洗面所や玄関や廊下も見てみましたが、やはり、ありませんでした。

 

 私が30分くらい、必死になって、入れ歯を探している途中、祖母が「(朝ご飯が)冷めちまった!」とぼやいたので、思わず私は、「自分が悪いんだろ!」と、大きな声を出してしまいました。

 

 すると、祖母は不機嫌そうに、「何か食べなきゃ、薬も飲めない」と言い、自分の服のポケットから、これから飲む分の、血圧などの薬を包んでいたティッシュを取り出すと・・・そこには、現在、私が懸命に捜索中だった、祖母の入れ歯も、キレイに包んであったのでした。

 

 祖母は、「あった、あった」と喜びながら、私に「もう、戻っていい」と素っ気なく言い、早速、冷めた朝ご飯を、食べ始めました。

 

 ちなみにですが、祖母は、今回の入れ歯探しの間、私のことを、ずっと「タカちゃん」と、一体、どこの誰だか見当もつかない人の名前で、呼び続けていました。

 

 ま、こっちは、祖母に対して、たいがいのことは、どうでもよくなっているので、訂正する気も起きませんでしたけど・・・。