詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ひよっこ(第154話)、赤坂より、ひと足先に、奥茨城編のフィナーレ!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の最終週、第154話は、奥茨城編の主要キャストが、ほぼ勢揃いし、「みね子の里帰りと、谷田部家の新しい門出を祝う宴」が行われるという、まさに、このドラマのフィナーレと言っていい、感動の回となりました。

 

 しかし、実際の最終回は、明後日・・・何だか、最終回が2回あるみたいで、ひよっこファンは、さぞ、得した気分になったのではないでしょうか?

 

 尤も、アンチひよっこの人たちからすれば、「最終回が2回?本編なのに、スピンオフ話が、20回くらいなかった?」と、皮肉ってやりたい、そんな気分になっているかも知れませんが・・・。

 

 

 

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  谷田部家のフラワー革命により、もう、仕送りから解放されたみね子、茂の「長い間、ご苦労だったな、みね子・・・有り難う」から始まる、家族みんなの感謝の言葉に、「やだ、もう、何よ!」と、照れまくります。

 

 

 

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 宗男が、みね子を称えるように、拍手を始めると、家族みんなで拍手、「やだ、もう、やめて、恥ずかしいから!」と、今日のみね子は、つい、この間、ヒデと、大した照れもなく、パヤパヤダンスを踊っていた人とは、思えないほど、とにかく、照れまくります。

 

 

 

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 家族みんなから、「ご苦労様、有り難う」と言われ、嬉しい反面、役割を終えた寂しさと、自分が、ここに咲いている花たちに、負けてしまったような、不思議な気持ちになる、みね子・・・気持ちを整理し、「私の代わりに、あんたらが頑張るんだね、谷田部家をよろしくお願いします、頼むよ」と、頭を下げます。

 

 

 

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みね子「あれ、高子さん・・・?」 

 

高子「太ってないよ、気のせい、気のせい」

 

 高子を見たら「体型いじり」という、ブラック・みね子は、最終回間際の今も健在、ま、彼女を裏で操っているのは、言うまでもなく、「実はブラックな脚本家?岡田恵和氏」の訳ですが・・・。

 

 


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 奥茨城村の村長選に立候補している、次郎も登場、茂に「まだ、選挙で投票するかどうかは、別問題だ」と言われ、「分かってるよ・・・え、入れてくれねえの?」と答えるやり取りは、かつての「車掌なんて、居ても居なくても同じだしな」、「んだな・・・いや、そんなことねえよ!」という二人のやり取りを、自然と、思い起こさせます。

 

 


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 時子と世津子が、ドラマで共演というエピソードは、 アリかナシかで言ったら、アリです。でも、今回は、奥茨城で丸ごと15分にするべきで、思わず私は「ここじゃないだろ」と、テレビの前で、突っ込んでしまいました。

 

 


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  主人公のみね子が、「二つの大丈夫」という、それなりに良い話を、心の中でしているさなか、横から「面白顔」を決めてくる、君子(羽田美智子)・・・決して、皮肉ではなく、流石です。

 

 


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 赤坂での、裏の広場や、バー・月時計での、大勢の会話は、個々が自分の台詞を喋っているだけで、あまり全体の連動性を感じないことが、多かったですが、今回の奥茨城の宴は、ちゃんと、全体が連動して見えました・・・茂(古谷一行)と、実(沢村一樹)という二大軸が、しっかりしていたのと、宗男や君子や高子や次郎といった、「賑やかしの特攻隊長」の面々が揃っていたことも、主要な原因かと思われますが・・・もしかしたら、演出家の腕の違いも、あるのかも知れません。

 

 それにしても、せっかく、良い回だったのに、時子と世津子の共演話と、早苗とミスター・サンフランシスコの写真・・・あれは、本当に、余計だったと思います。

 

 それと、スケジュールの都合なのか、本来なら、この宴に居るべきだった、滋子(しずちゃん)が居なかったのも、マイナスポイント・・・とはいえ、この第154話が、久しぶりに、落ち着きとまとまりのある、真面目過ぎない、ふざけ過ぎない、良い回だったことは、間違いないと思います。