詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ユニバーサル広告社(第1話)は面白い、という感想です!

 

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 テレビ東京「ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます~」の第1話を観ました。

 

 あの「ひよっこ」の岡田恵和氏が脚本で、更に、キャストも、沢村一樹や和久井映見を始め、ひよっこのメンバーが4人もいることが、早くも、ドラマ・ファンの話題を集めているようですが、今回、私が、第1話を観て、最初に感じたことは、その話題の脚本でも、キャストでもなく、演出家(監督)の個性です。

 

 始まりの、何の変哲もない畑を通って、寂れた港町の商店街へ、ユニバーサル広告社の面々が、車で移動をするシーンも良いのですが、もっと、良かったのは、沢村一樹の演じる杉山が、一人で、昼食を求めて、商店街を歩き回るシーンです。

 

 視点が、杉山を撮るものから、杉山が見るものになったり、分かれ道では、上からになったり、一時、猫の視点(ロー・アングル)になったり、杉山が横の階段を見上げたり、後ろを振り返ることで、商店街の奥行きや、距離感を表現したり、「ただ、歩くだけ」という、退屈になりがちなシーンを、視聴者が、実際、あの町を探検している気分にさせる、このドラマの演出家は、かなりのセンス(長所)の持ち主かと・・・。

 

 エキストラというより、リアル通行人のような人たちを使うのも良かったですし、猫が横切るのも、ウロチョロするのも良かったですし、夜の商店街の外灯のシーン、夜の港の船のライトのシーンも、良かったです。

 

 そして、和久井映見の演じるさくらと、杉山が、二人で歩きながら、会話をしているシーンも、良かった・・・次回予告のシーンを観ても、そう思ったのですが、このドラマの演出家は、「人が道を歩く」という、並の演出家なら、気を抜いてしまう、手を抜いてしまうシーンで、ちゃんと、自分の色を出せる、稀少な人物のようです。

 

 

  次に、岡田氏の脚本についてですが、普通なら、陳腐になりがちな、主人公のナレーションによる、自分の過去と、周囲のキャラ紹介、現状の説明が、テンポ良く、ソツなくまとまっていて、初回の入りとして、誰が観ても、及第点以上のものだったと思います。

 

 あの(?)岡田氏のことだから、今後、杉山(沢村一樹)に、「失踪する人の気が知れない」とか、「記憶喪失なんて、ある訳ないでしょ?」とか、ちょっとした会話(台詞)の中で、ひよっこの実いじりをさせる予感・・・そして、最終回は、有村架純の特別出演(たとえ、1分でも)なども、考えているような気がします。

 

 他にも、書きたいことは、いくつか、あるのですが、もう、2~3話観ないと、「こういうドラマだろう」とは、言い切れないので、今回は、この辺で、終わりにしようと思います。

 

「相棒」とか、「ドクターX」とか、「コウノドリ」のような、安定感のある、シリーズものを除けば、おそらく、この「ユニバーサル広告社」が、今期の秋ドラマで、一番、期待出来る作品、と言えるのではないでしょうか?

 

 私は、素直に、「面白かった」と思います。

 

「結婚式場の広告で、締め切りが、たった1日であることの、必然性は?」とか、突っ込みどころが、全くない訳ではないですけど・・・。

 


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 それにしても、要潤(村崎)のシャツの柄(!)、確かに、キャラ紹介通り、どこかが、何かが、屈折していることは、間違いないようです。