詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

わろてんか(第4週前半)、舞台が大阪に移っても、批判してください、と言わんばかりの内容は、変わらず!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「わろてんか(第19回~第21回)」は、藤吉とてんが京都を出て、彼の実家がある大坂へ・・・米問屋の女主人・啄子は、息子の帰郷こそ、歓迎するものの、一緒に来た、てんは歓迎されず、それどころか、藤吉の許嫁とされる女(楓)までいて・・・結局、女中として働くことになったてん、そんな彼女を助けるべく、母・しずのはからいで、てん付きの女中・トキがやって来る・・・そして、藤吉が、割に合わない相場で、古米と外米を買い付けて来たことから、その損失を穴埋めするべく、てん対楓の「内助の功勝負」が始まる、という話なのですが・・・ドラマを観てもらえば、分かりますが、とにかく、無茶苦茶な仕上がりとなっており、「舞台が大阪に移れば(物語が、吉本せいの話に近付けば)、もう少し、マシになるだろう」と、期待していた視聴者を、見事に裏切ってしまった、と断言して、何の問題もない、酷いエピソードの連続・・・。

 

 それでは、わろてんか(第19回~第21回)の、おかしな点、批判されて当然という点について、20ほど、指摘みたいと思います。

 

 

「てんの家族(儀兵衛)にとって、藤吉のてんへの求婚は、あまりに突然、藤吉の家族(啄子)にとって、てんが嫁入りする話は、あまりに突然、つまり、両家が、二人の結婚を反対するのは、当たり前の話なので、誰も、主人公カップルを、応援する気になれないという、ザ・駄目設定」

 

「藤吉が実家に、嫁候補(てん)を連れて来ただけなのに、それが、どうして、駆け落ち?」

 

「藤吉の『許嫁は、おてんちゃん』発言、親が決めるから、許嫁というのでは?」

 

「楓は分家筋?親戚ということ?それとも、北村屋から、のれん分けした店の娘?どっちにしても、藤吉は、ある程度、顔見知りのはずでは?」

 

「普通、自分が結婚しようとしている男に、許嫁がいると聞いたら、女(てん)は、男を問い詰めると思うが、相変わらず、ただ、ニコニコしているだけの、スマイル・おてんちゃん」

 

「本名が藤吉郎で、芸名が藤吉という、どうでもよさ・・・なぜ、キースみたいに、外国風の芸名を付けて、本名とのメリハリを考えない?」

 

「てんが、啄子に、女中として、北村屋に置いてもらうことが、決まった直後、てんが女中部屋に案内されると、ナレーションが『なんと、そこは、女中部屋でした』、当たり前では?」

 

「てんが蜘蛛の巣を払っていると、ナレーションが、『今度は、まるでシンデレラ』、シンデレラって、まず、何より、ガラスの靴を介して、身分違いの恋が成就する話と、一般では理解されているはず・・・なのに、このドラマの脚本家は、若い女が、使用人として、コキ使われる話としか、理解していない?」

 

「勝手にトキがやって来て、追い返されず、そのまま、受け入れられる、タダの労働力だから?今のままで、女中が足りているのだとしたら、新たなコストでしかないのでは?」

 

「漬け物樽(台詞では樽、本当は甕)に、しょうがを入れたり、干したりすることが、許されるのなら、蓋をしめたり、樽を移動させても、別にいいのでは?そして、あの大量のしょうがは、一体、どうやって手に入れた?」

 

「てんの『しょうが作戦』のお蔭で、使用人たちの食欲が増進され、みんなおかわり・・・きっと、いつか、おかわり自体、禁止になることでしょう」

 

「てん対楓の『内助の功勝負』、その1、精米対決・・・いきなり、どっちらけという、意味のなさ!」

 

「米という商品は、最初から、買いたい人がやって来るだけで、売り手が、売る気満々だろうが、控えめだろうが、通行人が、思わず、買いたくなるものではない」

 

「いくらまで、まけていいのか、決まってないのに、楓が勝手な値引きをして、客に古米を売り、得意気・・・最初に、ルールの決まっていない勝負は、見ていて、ちっとも面白くない」

 

「古米は臭いがあるから、不味くて売れないというのは、現代人の発想、古米でも、庶民には、今よりずっと貴重、北村屋の使用人の主食が麦なんだから、分かりそうなものなのに・・・」

 

「だんごじゃなくて、串刺し焼きおにぎり、炭で焼いてるようだが、どうやって、用意した?やっぱり、ルールの決まっていない勝負は、見ていて、ちっとも面白くない」

 

「カレーは、ガスで作っている?同じ言葉を繰り返すことになって、恐縮だが、どうやって、用意した?そして、つくづく、何でもあり!」

 

「私には、明治時代、日本に住んでいたインド人が、自国の民族衣装を着て、生活していたかどうか、分かりません。しかし、もし、そうではなかった場合、『差別表現』にとられかねないレベルの、余りに、ステレオタイプな、インド人の描き方・・・」

 

「あそこで食べた、きりたんぽモドキが美味かったとしても、家に置いてある米で作ればいいだけ、あそこで食べたカレーが美味かったとしても、きっと、まだ、一般家庭ではカレーが作れない、そして、外米じゃなきゃいけない、絶対的な理由もない」

 

「使用人に、カレーを振る舞うのは良くて、普段のおかわりの麦飯は、漬け物樽の臭いで邪魔をする、おかしな感性の持ち主、啄子・・・この人に、『生きた金の使い方』の話なんて、されたくない」

 

 

 とにかく、批判しようと思えば、もう、10くらいはいけそうな、わろてんか・大阪編の始まり(第19回~第21回)ですが、さすがに、私も疲れてしまいましたので・・・もう、この記事も終了します。

 

 

 読者の皆さん、つまらないドラマの、つまらないレビュー、最後まで、お付き合いして頂き、本当に、有り難うございました。

 

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