詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

わろてんか(第75回~第76回)、この年内最後の放送が、これまでで、一番・・・あざとい!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「わろてんか(第75回~第76回)」は、藤吉とてんが、安来節の踊り手を求め、島根まで行き、発掘した四人の娘たちが、北村笑店の「風ひな寮」へ・・・その日の夕方、歌子の店で、四人娘の歓迎会が開かれ、彼女たちの芸名が、「安来節乙女組」と決まる・・・北村笑店の、未来のスター候補として、期待される、乙女組だったが、共同生活の方も、稽古の方も、全く、上手くいかない・・・乙女組に対して、大阪のお母ちゃんを自負する、てんは、彼女たちの世話に気を取られ、実の息子の隼也との関係が、ギクシャクしてしまう・・・共同生活も、稽古も、揉め事ばかりで、どうにもならない、乙女組を変えるため、風太が総監督として、立ち上がり、その手始めに「乙女組の心得」を発表、そして、一週間後、天満風鳥亭の昼興行で、デビューさせる計画があることを、彼女たちに伝える・・・風太が総監督になっても、さほど、良い影響が出ているとは言い難い、乙女組に、てんが、安来名物のドジョウ鍋を振るまうと、みんな、それを懐かしんで食べていたが、メンバーの中で、最も、躍りが下手で、みんなの足を引っ張っている、とわは、ホームシックに・・・とわは、一人で寮を出て、お稲荷さんの側の石段に座り、泣いていた、そこへ、隼也がやって来て・・・夜、とわと隼也がいないことに気付いた、てんたちは、あちこち回って、二人を探し続けるものの、どこにもいない・・・という話なのですが、若い娘たちの寮生活、大阪のお母ちゃんとなるてん、寝ごとを言う娘、「田舎に帰れ!」的な台詞、ホームシックになり、いなくなる娘と、何だか、前作の「ひよっこ」みたいになってますが、まさか、隼也が、バスの車掌と一緒に帰って来たり、とわが、銭湯でのぼせて、病院でバナナを食べていたりということは・・・ないと思いますが、個人的には、やるなら、そこまで、やって欲しい気がします。

 

 

 そんな、「ひよっこ」に限らず、朝ドラなら、あの「べっぴんさん」まで、参考にしてしまう、とにかく、勉強熱心な、朝ドラファンたちが、製作しているドラマ「わろてんか(第75回~第76回)」で、筆者が気になったことについて、いくつか、指摘してみたいと思います。

 

 

「・・・分からない、『風ひな寮』の読み方、そして、どうして、『風』と『ひな』という、全く、イメージの噛み合わない言葉を、足してみたのか・・・例えば、小鳥寮、ヒヨコ寮、『ひよっこ寮』と、もっと、マシな候補があったかと」 

 

「・・・もっと、分からない、何故か、洋風にリニューアルされた、万々亭の、新しい名前が『まんまん(歌子が、まんまん特製のたまごカレーと言っていた)』、もし、本当に、あの店の名前が、『まんまん(マンマン?)』だとしたら、朝ドラ史上、最低のネーミング・センス!」

 

「歌子、トキ、そして、キース、安来節乙女組と、張り合っても仕方ないのに、何故か、妙な嫉妬をする・・・女二人の方は、コメディーとして、やっているつもりなのだろうが、このパターン、もう、飽きた・・・キースの方は、おそらく、後のエピソードで判明するのだろうが、いつものように、『?』という仕上がりに、決まっている?」

 

「朝食は、家族三人で、と言いながら、その約束を守れない、てん、そして、『忙しいなら、パンを買うから、弁当は要らない』と言い出す、隼也・・・御歳・七歳、大正生まれの大正育ち!」

 

「隼也が、ちょっと、友達を怪我させたくらいで、学校から、親の会社に、電話が来て、呼び出し・・・くらいで、驚くような、わろてんか・ウォッチャーは、もはや、一人もいないでしょう」

 

「隼也に対し、『友達に謝らない理由』は訊いても、『友達とケンカになった理由』は訊かない、てん・・・微妙なニュアンスの違いに過ぎないが、こういうのばっかり、集まって出来てるのが、『わろてんか的会話(台詞)』の、大きな特徴!」

 

「てんの『昔、お母ちゃんも、学校で怒られたことあったわ』、そう言えば、ドラマ上、彼女の学校生活のエピソードが描かれたのは、このひとつだけ・・・他の朝ドラではあり得ない、何て、少ない、引き出し!」

 

「総監督・風太が考えたらしい、『乙女組の心得』、『恋愛禁止』以外は、ただの『寮の規則』でしかない」

 

「総監督より、まず、安来節の先生の方を、探して来るべきかと・・・」

 

「(怒ったら恐い?)カミナリ風太・・・設定して、まだ、間もないのに、もう、破綻してしまった?それに、カミナリ風太より、『連続ビンタのおトキ』の方が、もっと、恐いし・・・」

 

「とにかく、踊りが下手な(周囲と合わない)、とわ・・・誰が悪いって、彼女を選んだ、藤吉と、てんが悪い」

 

「乙女組の四人が、前作のひよっこの、乙女寮のメンバーと比べて、全く、華がないのは、まだ、デビュー前だから、ドラマの設定上、敢えて、オーラを抑えているだけ・・・と、思いたいが、はたして?」

 

「南地・風鳥亭で、電球の取り替えをする、トキ・・・間違いなく、彼女の仕事ではない、男の従業員が一人もいない、はずもない・・・そして、相変わらず、ベタな、昔の少女漫画みたいな、トキとキースの、電球のシーン」

 

「てんは、なぜ、乙女組絶賛の、本場に忠実なドジョウ鍋を、誰にも教わることなく、作ることが出来た?もしかして、脚本家に、教えてもらった?」

 

「幼い隼也が、とわを察して、外へ出るのに、とわの気持ちを、察してやることも出来なければ、出て行った隼也のことも気付かない、てんという、口先ばかりの、駄目なお母ちゃん!」

 

「みんなで、隼也と、とわを探している、真っ最中に、突然、藤吉はリリコと、てんは伊能と、良い感じに・・・夫婦が仲違いをしている設定だったら、まだ、分かるが、居なくなった、自分の子供を探している時に、こういうシーンを、強引に挟み込む理由は、もちろん、来年の視聴率的なスタート・ダッシュを、成功させるため・・・どうせ、てんと藤吉の関係は、揺るがないだろうし、ついでに、トキとキースも、何でもないだろうし、隼也ととわも、すぐ、発見されるだろうし・・・はっきり言って、まともな視聴者は、簡単には、騙されないだろうが、いくら何でも、あざと過ぎて、怒る気にもならない・・・わろてんかには、驚くべき、策士がいる?恥ずべき、詐欺師じゃなくて?」

 

「風太とトキ、途中から(てんも加わった)、次回予告・・・短くまとめて、感想を言わせてもらえば、イマイチだった(前回の『釣りバカ日誌』のインパクトには、全く、及ばなかった)・・・もう、こうなったら、炎上覚悟で、天国から、儀兵衛と新一にでも、次回予告をしてもらうしかない?」 

 

 


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  なつが、寝ている姿、枕が高過ぎて、首の筋力・トレーニングをしているようにしか見えない・・・演出家がOKを出す、出さないの前に、誰かが、気付くべきでしょう?

 

 例えば、誰が?

 

 本人が!