詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

わろてんか(第98回~第99回)、このドラマの脚本家の、独特過ぎる時間経過の手法に、視聴者は、またも困惑気味?

 

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 NHK・朝の連続テレビ小説「わろてんか(第98回~第99回)」は、藤吉の葬儀が終わっても、彼の仲間たちが、次々と弔問に訪れる中、伊能も現れ、「僕は、北村笑店の役員になる。そして、僕の会社と北村笑店は、業務提携をすることになる」と、てんに、彼が藤吉と交わした、契約書を見せる・・・てんは、北村笑店と伊能商会では、業務提携と言っても、釣り合わない(伊能にメリットがない)と思い、戸惑うが、彼の「藤吉君は、僕の初めての親友・・・その契約書は、藤吉君との約束なんだ」と聞き、有り難く、受け入れることにする、そして、てんは、改めて、生前の藤吉の、自分や会社に対する配慮に、感謝をする・・・半年後、風太とトキの間に、女の子が生まれ、「大空を自由に飛ぶ、鳥のように、生きて欲しい」と願い、飛鳥と名付けられる(藤吉の命名)・・・藤吉が亡くなって、はや4年、てんが女社長となった、北村笑店は、大阪・東京を中心に、寄席の数は30軒、芸人は総勢300人と、大繁盛・・・隼也は、大学を辞め、アメリカに留学、キースとアサリは、しゃべくり漫才の先駆者として大人気、万丈目も、漫才作家として多忙を極めていた・・・ある日の、北村笑店の会議では、「ウチの会社は、お笑いの会社、全国に笑いを届けるのが、先代社長の意志(だから、漫才の全国大会を開催するべき)」と、主張する風太と、「新しい芸能に興味を持ち、会社の成長に役立てることこそ、先代社長の意志(だから、寄席を改築して、歌謡ショーを開催するべき)」と、主張する伊能の間で、意見が対立した時、現社長のてんは、「分かりました、よう、考えてみましょう」と、結論を先送りするだけで、上手く収めることが出来なかった・・・てんは、藤吉の死後、懸命に北村笑店を守ってきた、自負があるものの、「伊能と風太の支えがなかったら?」、「自分を女社長と、持ち上げる人もいる反面、お飾りと思っている人もいる」と、気にしてもいた、実際、身内の風太さえ、「てんは、隼也が会社を継げるようになるまでの、つなぎ」という認識だった・・・そんな時、伊能から、「先代亡きあと、北村笑店の屋台骨を支えてきたのは、間違いなく、おてんさんだ、今後、何か新しいものを生み出して、成功すれば、君が、この会社のお飾りなんかじゃないことも、世間に証明出来る」と言われ、「女興行師だから、出来ること」、「女が女に憧れるような、女スター芸人の発掘」について、てんは、考えるようになる・・・という、あらすじです。

 

 

 週の始まりの第98回が、いきなり、先週のオマケ、藤吉の死を「(第17週)ずっと、わろてんか」のクライマックスに使いたかったのは、理解出来ますが、だったら、あの短い葬儀も、今週にスライドすれば良かったし、第18週を、てんの社長就任直後の話にして、この週のクライマックスが、トキの出産で良かったかと・・・その方が、第99回の「ドラマ時間、4年飛ばし」の違和感を、多少、緩和出来たような気がします。

 

 てんが、北村笑店の二代目社長として、頑張ってきた、と伊能に言われても、その4年間を、ドラマ上、そっくりカットしている訳で、こんな大事な時期を、「視聴者の皆さんの、ご想像にお任せします」という、時間経過の手法は、本当に、他のドラマじゃ考えられない、「わろてんか・センス」と言わざるえません。

 

 しかも、4年飛ばして、どんな話をやるのかと言うと、「てんが女社長(女興行師)として、独自性を発揮していく話」、社長に就任して、もう、4年も経っているのに、何を今更としか、筆者には思えないのですが・・・。

 

 


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風太「わろてんか、おもろないな」

飛鳥「うん」

風太「脚本が悪いのかな?」

飛鳥「うん」

風太「演出も悪いのかな?」

飛鳥「うん」

風太「制作統括の責任かな?」

飛鳥「うん」

風太「他に、何か悪いところは?」

飛鳥「お前のアドリブ!」