詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

わろてんか(第104回・第105回)、隼也の下働き、伊能の「社長の極意」、月刊キタムラの創刊!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「わろてんか(第104回・第105回)」は、てんが、初めてプロデュースした漫才コンビ「ミス・リリコ・アンド・シロー」が、ある新聞に「あはれ、美人女優の末路、素人と組んで、笑えぬ漫才」などと書かれ、散々な評価を受けたものの、てんも、リリコも、「もう、後には引けない」という思いは、一緒だった・・・北村笑店の専務・風太は、リリコと四郎のコンビは、新聞や雑誌の評判が良くないことから、あまり、会社として、肩入れをし過ぎたら、「社長が世間の笑い者になる」、「ウチの社員でさえ、女社長の道楽と思う」と、てんが、リリコと四郎に、今後も関わることを、面白く思っていなかった・・・ある時、隼也の希望で、彼の北村笑店入社が、正式に決まり、風太のもとで、丁稚同然の下働きを始めることに・・・てんは、藤吉の遺影の前で、まるで、相談でも乗ってもらうかのように、リリコと四郎の話をし、以前、藤吉の幽霊が現れた時と同じく、かつて、彼からもらった、鈴を鳴らしてみるが、何も起こらなかった、その直後に、伊能から、電話があり、「人前で悩むな、一度、始めたことは、簡単には諦めるな!」などといった、社長の極意を教えてもらう・・・てんと楓が、「リリコと四郎を、また、高座に上げて欲しい」と、風太に頼むと、「昼過ぎの前座なら」と了承され、そのことを知らされた、当のリリコと四郎も、稽古に気合いが入る・・・リリコと四郎を売り出すために、北村笑店による、自前の雑誌を創刊することを、楓が発案、専務の風太は、雑誌作りの経費について、問題視したが、てんの実家・藤岡製薬がスポンサーになることで(広告を出すことで)、問題はなくなる・・・北村笑店の自前の雑誌「月刊キタムラ」は、創刊号で「ミス・リリコ・アンド・シロー」を特集、主役の二人の、写真撮影やインタビューが始まる・・・相変わらず、仕事と言えば、掃除やお茶汲み、使い走りといった、下働きしかさせてもらえない、隼也だったが、楽屋で芸人たちと、触れ合ううちに(母・てんの、凄さなども聞き)、そんな状況も悪くない、と思えるようになる・・・リリコと四郎の二人は、一生懸命、稽古を重ねた成果が表れ、口ベタの四郎も、多少、しゃべくりが出来るようになっていたものの、むしろ、漫才としての面白さ(勢い)は、失っているように見えた・・・そんな中、周囲の期待の大きさが「恐い」と、弱音を吐く四郎に、「ウチも恐い。でも、それで、ちょうどええんや。その方が、二人して、死ぬ気で頑張れる」と、リリコが励まし、二人のコンビとしての絆も、深まっていった・・・会社で、部下から「不動産部門の利益の大半を、トーキー映画に使ってしまうのは、いかがなものか?」、「北村笑店との提携事業は、社長の寄席道楽と噂する人もいる」と、言われてしまった、伊能は、歌子の店で、彼女から「もう、飲まん方がよろしいわ」と注意されるほど、酒を飲んでいた、そこへ、てんがやって来て、リリコと四郎の話となり、「徹底的に、あらゆる理由を、突き詰めるしかない、そうすれば、必ず、問題は解決する」と、この間とは別の、社長の極意を、彼女に教えるのだった・・・という、あらすじです。



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 それでは、わろてんか「(第104回・第105回)」の、筆者の感想ですが、まず、伊能の「社長の極意」、大したことを言っていないうえ、別に、社長だから、どうという話でもなく・・・この違和感しかない、「?」な感じにこそ、「わろてんかの極意」が、存分に表れている、と言えるでしょう。


 北村笑店に入社して、丁稚同然の下働きをすることになった、隼也ですが、ネクタイを締めて、汚れちゃいけないような格好で、掃除開始・・・おかしいと思わないのだろうか?てんや風太が?いや、演出家が・・・。


 隼也の勤め先は、南地の風鳥亭・本店、他の下働きが、複数いるはずなのに、誰も登場しない不思議・・・わろてんかも、終盤に入っているとはいえ、ここで、隼也と一緒に下働きをして、いずれ、彼の腹心になるようなキャラ(若い社員)を出しても、良かったかと・・・。


 芸人たちの使い走りも、まともに、こなせない隼也に、「ごりょんさんは、芸人、みんなの好みを、何でも知っていた」と、ある師匠が話をする・・・このシーンを、ちょっと良い話として、成立させようにも、ドラマ上、てんが、キース・アサリ・万丈目などの、お馴染みの芸人以外と、触れ合っているシーンなど、殆どないのだから、全く、お話になりません。



 今更の話になりますが、どうして、社長である、てんが、いち新人漫才コンビの芸風まで、考えてあげなければ、いけないのでしょう?


 楓が発案した、自前で雑誌を持つことや、藤岡製薬に限らず、雑誌刊行のための、スポンサー集めをする(あるいは、指示をする)話の方が、よほど、社長らしい仕事に思えますが・・・。


 また、「月刊キタムラ」の創刊号の特集が、全国漫才大会・優勝者、北村笑店の大看板、キース・アサリじゃなくて、まだ、デビューしたての、ミス・リリコ・アンド・シローというのも、よく、あの風太が許可したな、と思います。


 そして、風太以上に、このドラマの、制作統括や、プロデューサーが、よく、許可したな、と(ま、今回の話に、限ったことではありませんが)・・・。