詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

第13回「半分、青い。」は、高校生になった、鈴愛たちより気になる、晴と若い男の、トゥー・ビー・コンテニュード!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の、第13回を観た感想です。


 そのあらすじは、1989年(平成元年)、世はバブル景気の絶頂期、鈴愛は、高校3年生になっていた・・・今や、校内の売店へ、やきそばパンを求めて、廊下や階段を走り回れるほど、元気な(バランス感覚を取り戻した)鈴愛だったが、左耳の方は聞こえないまま、誰かに呼ばれても、その声が、何処から聞こえるかまでは、分からなかった・・・鈴愛の幼馴染みの、律・ブッチャー・ナオとは、今も同じクラス、中でも、律は、容姿も、成績も良く、女生徒にモテる存在で、そんな彼が、左耳を失聴した鈴愛を、何かと配慮することで、彼女が学校で、嫌な思いをすることはなかった・・・バブル景気どころか、郊外にファミリーレストランや、ファーストフード店が出来たため、つくし食堂の売り上げは、減る一方で、晴は、店の将来を心配していたが、宇太郎の方は、気楽なもので、自分の店のことより、手塚治虫が亡くなった話の方が、関心が高いくらいだった・・・鈴愛は、学校の授業で、先生の声が、小さかったり、滑舌が悪かったりすると、話がよく聞こえるようにと、右耳に付け耳をした、それは、先生たち(特に、世界史のクラゲ)にとって、自分が、彼女から、査定を受けているような、プレッシャーとなった・・・今も、律の家に行けば、あの笛を吹き、彼を呼び出す鈴愛、彼から数学を教わったり、付け耳の改良について、相談している時、「(鈴愛)私の左耳は、何のためについとる?聞こえんのに」という話になり、「かわいいから、ついとるんやないの。鈴愛の耳は、かわいい形やから」と律は、照れくさそうに答える・・・一方、まだ、店が営業中であるにも関わらず、ラジオを聴きながら、漫画を読み、煎餅を食べている、晴の元に、スーツを着た、若い男がやって来る・・・ラジオから流れる、松任谷由実の「♪どうして、どうして、僕たちは、出逢ってしまったのだろう」というフレーズ、お茶を煎れる晴、振り返り、スーツを着た、若い男と、微笑しつつ、会釈を交わすと、彼は言った、「キレイですね」、晴は、一瞬、戸惑い、「・・・ああ、3年前に改装して」、「いえ、アナタです。キレイなのは」と、男に見つめられたところで・・・トゥー・ビー・コンテニュード!




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 それでは、ここからは、第13回「半分、青い。」の感想です。



 本格的に、高校生編となり、役者が、子供から、大人へと、バトンタッチしても、「やってまった」と、「ふぎょぎょ」は、今後も、ドラマの中で、使用されるようですが・・・あまちゃんの、「じぇじぇじぇ」の記憶が、世間から、完全に消える前に、「ふぎょぎょ」に手を出したのは、やはり、失敗だったかと・・・。


 廊下で、ブッチャーの背中を飛び蹴りするのも、窓から、律を突き落とすのもアリという、いわゆる漫画的表現は、視聴者の好みの分かれるところ・・・勝手ながら、筆者は、このドラマでは、あまり、多用して欲しくない気がします。


 律「でも、僕たちは、いつまでも、昨日の続きで・・・」と言われても、みんなそうだとしか、言い様がありません。


 律「・・・子供のままで、お互いが、異性だってことすら、気付かなかった」なんて、佐藤健の台詞だから、まだ、許容出来ますが・・・段々、今回の朝ドラから、年寄りと、おじさんたちが、追い出されていく、そんな予感が、しないでもないです。


 長い付き合いがあるはずの、鈴愛とナオの関係性で、今更、マグマ大使のゴアが、晴と似ている話をすることの違和感・・・そして、噂をされた晴本人が、別の場所で、くしゃみをするという、まるで、前作「わろてんか」のような古臭さ・・・。


 そして、何と言っても、この第13回の、最大の見せ場は、松任谷由実の歌や、「トゥー・ビー・コンテニュード」というワードを取り入れた、この時代のトレンディ・ドラマのパロディ・・・面白いとは思いますが(テレビを観ながら、「急に、何の話?」と、突っ込んでしまいましたが)、子供から大人へと、役者が、本格的にバトンタッチする、その始まりの回だっただけに、悪ノリ(?)しないで、セオリー通り、鈴愛たちの今を描くことに、集中して欲しかった気がします。



 ちょっと、今回は、誉めるような感想にはなりませんでしたが、言うまでもなく、このドラマが、筆者のようなおじさんでも、充分、楽しめる質のものであることは、変わっていないと思います。


 日本のバブル時代(90年前後)を描いた(後から振り返った)、ドラマや映画は、何故か、つまらないものが多いというのが、筆者の個人的な印象なので、そういう意味で(その印象を変えて欲しい、という意味で)、今後も、「半分、青い。」、期待しています。



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