詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

第19回「半分、青い。」は、デート中、鈴愛の「監獄・拷問器具好き」が発覚し、小林にフラれる!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「半分、青い。」、第19回のあらすじ&感想です。


 鈴愛と小林の、明治村デートの当日、自宅で、亀のフランソワと戯れていた律を、和子が「遊びに行くか、勉強でもしなさい」と、注意する・・・その頃、明治村の教会にいた、鈴愛は、小林に、自分の左耳が聞こえないことを告白、それを聞いた彼は、「さっき、楡野さんが、キョロキョロしていた時(小林の声が、どこから聞こえているのか、分からなかった時)、かわいかった・・・今の、失礼やったかな?」、「あの、守りますんで、僕、楡野さんの、いや、鈴愛さんの、左耳になります」と、彼の容姿からは、とても、想像出来ないことを言い出す・・・自宅の窓際で、サングラスをして、フランソワと日光浴をしていた、律のところに、鈴愛から電話が来て、「小林君が、あまり喋らないから、かわいい相槌も打てない」と、相談を受けたので、彼は「鈴愛、喋れ。この前のカセットテープ・・・」と忠告をする途中、彼女がかけていた、公衆電話の10円玉が切れる・・・鈴愛が、この前のカセットテープには、何が録音されていたのか、小林に質問をすると、彼は、携帯用のカセットテープ再生機(ウォークマンでいい?)を使って、それを聞かせてくれた(落語の寿限無を)・・・明治村のお洒落なレストランで、食事をすることになった、鈴愛と小林、店内に、音楽がかかっていたので、彼女は、彼と会話がしやすいように、例の付け耳を装着するが、その場違いな感じに、小林は、表情が複雑になる・・・明治村の中で、鈴愛が最も好きな場所、金沢監獄へ行き、「世界の拷問器具とか、目がないです!」と瞳を輝かせ、「ひとつ、いい拷問の方法を考えたんですけど」と楽しそうに、絵を描いてまで、説明を始める鈴愛を見て、小林の、彼女に対するイメージは、一気に、崩壊していく・・・鈴愛と小林の明治村デートから、しばらくし、喫茶ともしびに、いつもの4人が集まり、彼女のデートを総括した結果、「鈴愛、お前は、もう、フラれている」と、律が結論を出すと、鈴愛も「やっぱり!」と、納得せざるえなかった・・・という、あらすじです。



 それでは、ここからは、第19回「半分、青い。」の、筆者の感想です。



 主題歌の前の、第3週のあらすじにあたる部分の編集が、斬新なんだか、下手なんだか、よく分からない、妙な仕上がりになっていましたが・・・今のところ、筆者には、この編集担当者が、セオリー破りのつもりなのか、セオリーを知らないのか、全く、判断がつきません。


 あらすじの後に、律と和子のやり取りがあって、結局、亀のフランソワのアップで、主題歌に飛びましたが、そんなに欲張らないで、今日が月曜の回じゃなかったら(別に、あらすじなしでも、いい回だったら)、甲羅にとじ込もっている、フランソワのアップで放送が始まって、数秒後、首が突き出たら、主題歌に飛ぶみたいな、短いものでもいいかな、と・・・。



 昨日、テレビ東京の「池の水、ぜんぶ抜く」を観ていたら、フランソワの友達(ミシシッピ・アカミミガメ)が、たくさんいて、どんな亀でも受け入れてもらえる、施設みたいなところに送られていた、という話を書こうと思っていたら・・・あさイチの朝ドラ受けで、博多大吉に、先を越されてしまいました・・・また、律が「こいつ、和子さんが付けた、名前のせいで、自分が外国人やと思ってる」と言ったのは、おそらく、後で、縁日のミドリガメは、みんな外来種という話をやる、前フリでしょう。



 鈴愛と和子の電話のやり取りと、その後の、鈴愛が律に話した、「(小林は)みんなに、コバヤンと呼ばれてるんやと。今、夏目漱石の家の縁側で、休んどる」という台詞は、ユーモアがあり、良かったです。


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 前回同様、ちょこっとだけ挟まれる、木田原洋服店のサンバルックの話・・・本当は、鈴愛と小林のデートを軸に、たまに、律を挟むだけの方が、スッキリすると思うのですが(特別、邪魔な訳でもないので、いいんですけど)・・・。



 鈴愛は「監獄・拷問器具好き」というキャラ設定は、おそらく、「今回のデートを失敗させるには、どうしたらいいか?」を考えている時に、脚本家が思い付いたもので、初期のキャラ設定で、考えていたものではなかったのか・・・本来なら、挟むべき、「鈴愛とナオが、レンタルビデオ店で、ホラー映画を借りる借りないで、揉めるシーン」とか、「鈴愛が、図書室で、『これがワールドクラスの拷問だ!』みたいな、本を読んでいるシーン」がなかったので、確かに、一部で批判されているように、やや唐突な感じは、否めなかったと思います(まさかと思いますが、これまでの、鈴愛の部屋のシーンに、拷問の本が、何冊も置いてあったりしたら、ゴメンナサイ)。



 鈴愛が小林にフラれた、主な理由は、彼女の「監獄・拷問器具好き(余計なことを喋った)」を第1に、「金沢監獄の囚人体験(余計なことをした)」、「お洒落なレストランでの付け耳(余計なことをした、その2)」となっているようですが、どうせなら、律がアドバイスした、「あまり、喋るな(余計なことを喋るな)」、「かわいい、相槌を打て(相手を立てて、自分もかわいく見せろ)」、「ラーメンの替え玉はするな(女の癖に食べ過ぎるな)」の3つを守らなかったから、フラれたとなるような、エピソードでまとめた方が良かったかと・・・。



 最後になりますが、将来、鈴愛がすると言われている、画期的な大発明が、まさか、「21世紀に相応しい、新しい拷問器具」のことだとしたら・・・確かに、これは、このドラマの脚本家の、北川悦吏子氏の言った通り、「朝ドラ(NHK)の革命」となるに、違いありません。