詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

第21回「半分、青い。」は、農協への就職が内定する鈴愛、そして、秋風羽織に心酔する!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「半分、青い。」、第21回のあらすじ&感想です。


 鈴愛の就職活動は、すでに、13社の企業から、不採用の通知をされる、難航ぶりで、まだ、結果が出ていないのは、地元の農協だけ、心配する家族を代表し、草太が、鈴愛の部屋にやって来る・・・草太は、鈴愛が、自分のことや、楡野家の経済力を考えて、進学を遠慮していると思っていたが、彼女が「(自分が思う、大学生活のイメージを話したうえで)大勢でいるのは嫌いや。聞こえてへんのに、聞こえるフリして、相槌打つのも疲れるし・・・耳が、わんわんするんや」と語ったことで、彼は納得し、この場を去る・・・鈴愛が、「ふふっ、バカめ!」と、その真意を、はぐらかした(本当は、自分より出来の良い草太を、進学させたいと考えていた)とも知らずに・・・どうせ、また、不採用(かなりの難関)だと思っていた、地元の農協に、鈴愛は、見事(何故か?)、内定し、美術部のメンバーから、祝福を受ける、その時、みんなは、自分の進路と、やりたいことが繋がっているのに、鈴愛は、取り敢えず、就職することだけしか考えていなかった自分に気付き、何だか、ショックを受ける・・・夜、鈴愛は、いつものように、律の家の庭で、笛を吹き、彼を呼び出し、誰もいない、静かな商店街を、2人で歩く・・・自動販売機で、缶ジュースを買い、石段に並んで座り、秋風羽織の漫画の話をする2人・・・とにかく、秋風作品に心酔し、模写までしている鈴愛に、律が「お前、漫画描けば?絵も描けるし、鈴愛の言うことは、面白いから、台詞もいけるんやない?」と提案するが、彼女は、そんなことより、秋風羽織が、どんな人物なのかの方が、気になっていた・・・という、あらすじです。



 それでは、ここからは、第21回「半分、青い。」の、筆者の感想です。



 まず、オープニングの、農協の面接で出てきた、「ニコニコ仮面」という、ネーミング・センスが、前作「わろてんか」級の、大失策・・・?


 また、ニコニコ仮面の話をやるなら、農協以外の面接シーンを、その前に、短く、いくつかやって、鈴愛のニコニコ仮面体験を、描くべきだったと思います。


 鈴愛の就職先の名前が、「藤岡企画」だとか、「谷田部精工」だとか、これまでの朝ドラの、ヒロインの名字と、仕事に絡ませたものであることが、話題になったようですが・・・それなら、谷田部精工の面接シーンを作って、ひよっこの松下役の俳優を、面接官にして、「ウチの仕事は、耳が聞こえなくても、特に問題ないからね」と、愛想良く喋ってた割には、採用ならず・・・で、鈴愛が「ニコニコ仮面、恐るべし!」と、警戒心を抱くようになり、次は、農協の面接という展開の方が、良かったかと・・・。



 鈴愛が草太に対して、「(中略)大勢でいるのは嫌いや。聞こえてへんのに、聞こえるフリして、相槌打つのも疲れるし・・・耳が、わんわんするんや」と語り、彼が去った後、「ふふっ、バカめ!」と呟くシーンに関して、色々な意見があるようですが・・・楡野家の経済力では、子供2人を、大学に進学させるのは厳しいと、鈴愛は考えていた、だから、彼女は、草太にそれを譲った、左耳失聴の話と絡ませれば、家族の説得が簡単だと思った、ある意味、弟の犠牲になっている状況が、照れ臭かった、だから、「バカめ!」と呟いた、それだけの話だと思います。


 つまり、あまり深読みしたり、穿った見方をする必要はない気がします。ただ、この鈴愛の告白は、草太を大学に進学させるための(説得するための)、作り話のようで、実際は、8割方、本音だったとしても、何ら、不思議はない気もします。



 最後になりますが、鈴愛と律の、夜の散歩で、秋風羽織に対する心酔ぶりを、さんざん、鈴愛に語らせ、律に「お前、漫画描けば?」と言わせ、「秋風羽織って、どんな人?」という話題になり、彼の事務所の話に移る、セオリー通りの展開の中、廉子のナレーション、それに反応する秋風羽織(豊川悦司)で、終了・・・出演者が、ナレーションに反応してしまうケースを、全否定はしませんが(面白いケースも、あるでしょうが)、ナレーションが、あまり、でしゃばり過ぎるのは、どうなんでしょう?


 鈴愛の祖母・廉子、生前は、どんなキャラなのか、全く分からなかったのに、亡くなってから(ナレーションになってから)は、いつの間にか、滑り気味の笑いに走り続ける、妙なキャラに・・・。