詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

第24回「半分、青い。」の感想は、農協(地元)か、漫画家(上京)か、鈴愛にとって、その分岐点になる話!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「半分、青い。」、第24回のあらすじ&感想です。



 ある日の、萩尾家のリビング、お茶を飲んでいた、弥一と和子が、秋風羽織のトークショー&サイン会の広告(顔写真付き)を、新聞で見つけ、興味を抱く・・・仙吉の、旧制中学時代の後輩、農協の西村さんのお陰で、鈴愛の就職が決まり、御機嫌の仙吉は、「みんなで、お祝いでもするか?」と、宇太郎と晴に提案してみたところ、2人とも、喜んで賛成する・・・つくし食堂を臨時休業にし、開催された、鈴愛の就職祝いの会には、彼女の友人や、親戚、商店街の人たちが駆けつけ、仙吉がギターを弾き、みんなで「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌い、大いに、盛り上がった・・・鈴愛の就職祝いの会が終わり、帰り際、律が、就職祝いとして、秋風羽織のトークショーのチケットを、鈴愛に渡すと、彼女は「ふぎょぎょ!おっさんや!こんな感じか・・・この写真じゃ、よく分からんけど」と、初めて見た、秋風羽織の顔に対する、率直な感想をもらす・・・名古屋での、秋風羽織のトークショーの当日、鈴愛は律と一緒にやって来たが、いかにも気難しそうな、秋風の雰囲気に、会場全体が飲み込まれ、そこは静寂に包まれていた・・・ありきたりで、俗っぽく、つまらない質問しか出来ない、女性司会者に、我慢がならなくなった、秋風は「君とは、会話が成立しない。失礼する」と言い残し、舞台から立ち去ろうとするが、客席にいる、自分のファンたちを眺め、「つまらない話を聞かせて、申し訳なかった。作品では裏切らない。また、作品の中で、お会いしましょう。それが、私の真実の言葉です」と語り、大きな拍手が巻き起こる・・・突然、席を立ち上がった鈴愛は、関係者がいる控え室の方へ向かう、すると、そこには、幸運にも、秋風羽織が歩いていて、「差し入れです」と、家から持って来た、五平餅を渡すことに、成功する・・・控え室で、鈴愛から受け取った五平餅を食べてみた、秋風は、思わず、「うんまいっ!」と声を出し、「これは、真実の食べ物だ!」と感激し、秘書の菱本に、この差し入れをくれた、少女を探してくるように命じる・・・ロビーで、菱本が「すみません、お客様の中で、秋風に今、俵型した、串に刺した、タレがつぶつぶしている、みたらし団子の親戚のようなものを、渡してくださった方は、いらっしゃいませんか?」と大きな声で、訊ねてきたので、鈴愛が「はい!」と手を上げ、律と一緒に、秋風羽織の控え室へ入り、自己紹介をすることになる・・・という、あらすじです。



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 それでは、ここからは、第24回「半分、青い。」の、筆者の感想です。



 鈴愛の就職祝いの会に、宇太郎の兄弟も、晴の身内も現れず(たぶん)・・・鈴愛の知り合いばかり(狭い世界)のはずなのに、みんなで自己紹介をし出す不思議・・・しかも、自己紹介の終盤、誰が誰だか、分からなくなったそうだが、そこまで(誰が誰だか、分からなくなるほど)、人はいない・・・仙吉が一人で歌って、他の人たちも、つられて歌うだけでいいのに、変な名前付けられて(じじーず?)、宇太郎や律たちも借り出される・・・「あの素晴らしい愛をもう一度」という選曲も疑問、これから就職する孫に贈るような歌とは、全く思えない・・・つい、この間の話なのだから、子役の回想シーンもいらない、「♪心と心が、今は、もう、通わない♪あの、素晴らしい、愛を、もう一度」という歌詞と、今の(子供時代からの)鈴愛と律の関係性が、全く、合致していない・・・おそらく、これから、物語の中盤か終盤で、「あの素晴らしい愛をもう一度」をバックに流すと、効果的なシーンが、鈴愛と律の関係性の変化により、出て来るのだと予想出来るが、だからといって、ここで、視聴者に対して、「この歌を、ちゃんと、頭に入れておいてください、マグマ大使と同じくらい、鈴愛と律の関係性を象徴する、大事な歌ですから」とやる必要はない・・・。



 最後になりますが、話題になっていた、元フジテレビ・加藤綾子アナの朝ドラ・デビューは、トークショーの主役(秋風羽織)の御機嫌を損ねる、冴えない女性司会者役(外見の方は、いつも通り、冴え渡っていますが)・・・残念ながら、彼女は、あくまで、話題作りのために、起用されただけで、女優として期待され、起用された訳ではなかったようです。


 この冴えない女性司会者の、最後の質問、「先生にとって、漫画(ドラマ・脚本)とはなんですか?一言で、お願いします」は、きっと、このドラマの脚本家の、北川悦吏子氏も、さんざん、いろんな所で、いろんな人に訊かれてきて、その度に、「帰ろかな?」という気分になっていたことが、もしかしたら、今回の秋風羽織の行動に、表れているのかも知れません。