詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

第31回「半分、青い。」の感想は、段々、つまらない回が、増えてきている?


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 NHK・朝の連続テレビ小説「半分、青い。」、第31回のあらすじ&感想です。



 センター試験の日、貧血で倒れた仙吉を助けたり、鈴愛が間違って、クリアファイルに入った、受験票を持って、出掛けてしまったり、結局、京大を断念した律は、その後、私立の名門・西北大学(東京)に合格する・・・律の受験のバタバタが落ち着き、萩尾家に、楡野家全員が、結果として、律の進路を変えてしまったことを、謝罪しに行くと、弥一の方から、「律は、京大に受かるかどうかは分からなかった(心の奥底では、京大に限らず、あらゆる周囲の期待から、逃げたい気持ちもあるようだった)」という、意外な話を聞かされる・・・河原に、鈴愛と律が2人きり、和子に「律は、心の真ん中のところは言わない」と聞かされた鈴愛は、親友として、彼の心の真ん中に、踏み込んでみたくなる・・・そして、律は「高校受験に失敗したこと」、「永久機関が作れなかったこと」を、人生における、2つの挫折として語り、「自分が、そんなに出来る人間ではないこと」、「いつまでも、周囲の期待に、応え続けようとすることに、無理があったこと」など、心の真ん中のところまで、鈴愛に打ち明ける・・・鈴愛は、律を呼ぶ時に使う、例の笛を、ポケットから取り出し、「これが良くなかったか?マグマ大使として、英雄でなければいけないから・・・」と、川に笛を投げ捨てようとするが、「ちょっと、やめて・・・捨てないで!」と、律に腕をつかまれ、止められる・・・という、あらすじです。




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 それでは、ここからは、第31回「半分、青い。」の、筆者の感想です。



 主題歌前のオープニングで、折角、土曜日のおさらいをやったのに、主題歌後、土曜日の結末(その直後)を、全く描かず、いきなり、律が西北大学に合格した話から始まるという、前後の繋がりを無視した構成は、脚本上のミスと言ってしまっても、差し支えないものかと・・・。



 律が、鈴愛に、クリアファイルを渡し間違える訳はない、犯人は「(亀の)フランソワ!」って・・・一応、鈴愛と律を東京に行かせる、(今後も活躍する?)キューピッド役のエピソードとして、全く、要らないとは思いませんが、「さすが!」と感心するような話かというと、全く、そんなことはなかったと思います。



 律が西北大学へ行くことで、自分だけが京都へ行くことになり、今更、驚く、ブッチャー・・・律が、西北大学を受けると知った時点で、気付くはずだし、律の方も、そこで、ブッチャーに話すべきなのではないかと・・・。



「実を言うと、律の成績は、京大に、余裕で受かるようなものではありませんでした、ここだけの話」と言う弥一も変なら、それを聞いて驚く、鈴愛を始めとする、楡野家も変・・・この台詞以前に、「律は京大無理っぽかった」って話を、さんざん、弥一はしていたばかりなのだから・・・。



 河原で、「天啓」という言葉の使い方で、律が、鈴愛に突っ込まれるのは、いわゆる「キャラぶれ」のような気がします。



 河原で、鈴愛が、笛を投げ捨てようとしたシーン、どうせ、律が止めてくれると分かっている(あるいは、彼を試している)、狡い女にしか見えませんでした・・・むしろ、本当に、笛を投げ捨てることで、鈴愛が、高校生から、社会人へと切り替わる(自立する、律への依存度を弱める)、象徴的なシーンにして欲しかったですが・・・そうはならないのは、おそらく、この笛には、今後、まだまだ、活躍する余地があるからに、違いありません。



 最後になりますが、最近の「半分、青い。」は、「余計じゃない?足りないんじゃない?ミスじゃない?」というシーンが増えて、結果、つまらない回が増えているというのが、筆者の率直な印象です。


 とはいえ、筆者は、このドラマを嫌いになった訳ではないので、ヒロインの鈴愛が、今の岐阜から、東京へ行くことで、良いリスタートが切れることを、願っています。