詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

釣りバカ日誌2~今年の春ドラマ、影のMVP級の面白さです~


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 テレビ東京「釣りバカ日誌・シーズン2~新米社員・浜崎伝助」の第二話を観ました。

 

  ベタなコメディーと軽んじる人もいるかも知れませんが、ベタなだけで、あるいは逆に、最先端の笑いをやっている雰囲気だけで、少しも笑えないコメディー・ドラマが多い中、一時間で、これだけ笑わせてくれるドラマなんて、他にはないと思います。

 

 個人的に私は、この春始まった民放の連続ドラマの中で、この釣りバカ日誌2が、一番、面白いと思っているのですが、テレビガイド誌を始めとするメディアや、視聴率の結果を見る限り、あまり、注目はされていないようです。

 

 だから、この記事のタイトルに「影のMVP」と書いたのですが・・・私は、このシリーズのファンなので(映画版より好きなので)、シーズン3では、絶対「真のMVP」になって欲しいものです。

 

 まだ、2が始まったばかりなのに、3に期待するのも、失礼な話かも知れませんが・・・。

 

 それでは、釣りバカ日誌2・第二話のダイジェストです。私風に省略してあるので、あらすじとしては、かなり不完全です。ご了承ください。

 

  

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 釣りに関する出費が多く、常に金欠状況のハマちゃん、大企業の社長でありながら、奥さんに財布の紐を握られっぱなしのスーさん、みち子さんが働く、かづさ屋のツケさえ払えず、店主から料理を取り上げられ、「出口はあっちだから」と冷たく、あしらわれます。

 

 


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 ハマちゃんが考えた「振り出し竿工法」の価値(十億円)を知り、彼に釣具を買い与え、マネージメント料(一億円)を頂こうと画策する課長です。特許出願費用の五十万円を、支払ってもくれました。

 

 

 

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  振り出し竿工法を考える切っ掛けをくれた、スーさんとも相談するハマちゃん、悪い顔をしています。

 


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  奥さんには、内緒の大金が転がり込んで来ることを喜ぶ、スーさん、こちらも悪い顔をしています。

 

 


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 みち子さんから、会社に対する背信行為になる可能性を指摘される二人ですが、 「会社に十億より、手元に三億、これでよろしくお願いします」と、今更、何を言われても、関係ありません。

 

 


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 みち子さんに、ハマちゃんとの結婚を勧めたうえで、「オレたち、親戚じゃないか!」と、頼んでもいない料理を、次々、運んで来る、二人への接客態度を180度変えた、かづさ屋の店主です。

 

 


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  十億円という大金が入る話で、みんなが盛り上がっている中、一人、冷静さを保っていたはずのみち子さんでしたが、頭の中では、こんなことを考えていました。

 

 召し使いに紅茶を入れさせて、それを飲む、これぞ上流階級という、貧困なセレブ像の持ち主のようです。

 

 


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  大金・四億五千万円を手に入れたつもりで、生活どころか、性格まで変わってしまった、設計課の主任です。浮かれ気分を表現するためのアイテムが、何故、今時、ラジカセなのか?私には、よく分かりません。

 

 ちなみに、彼のハマちゃんへの第一声は、「ドーモ、ドーモ、ドーモ、ちゃんハマー!」で、それに対するハマちゃんの台詞は、「・・・主任、何だか、雰囲気変わりましたね」でした。

 

 


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 ハマちゃんが、特許で大金を手にするという噂を耳にした、女子社員数人が、手作り弁当を持って、彼の元へ集まります。

 

 それにしても、二十歳を超えた女の、好意を持った男に対するアプローチ方法が、揃いも揃って、手作り弁当とは・・・昭和にも程があります。

 

 また、沖縄出身の不美人な感じの女子社員が、沖縄料理弁当に、サーターアンダギーなどを持って、変な訛りで喋りながら、ハマちゃんに強引な迫り方をしますが、昔なら、こういう役回りは、台湾人か中国人がやっていたような気がするのですが、今は、外国人差別になるので、やっちゃいけないのでしょうか?

 

 だったら、沖縄県民でも、やらない方がいいような・・・。

 

 


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 ハマちゃんたちの特許でひと儲けの話は、結局、会社にバレて、問題になります。

 

 当然、ハマちゃんも、スーさんも、課長も、主任も、振り出し竿工法の特許で、一円も手にすることは出来ません。

 

 既に、三ヶ月前、南アフリカで、同じ工法の特許が申請されていたのです。

 

 ネタバレ?ひどい?

 

 この第二話の終盤で「ハマちゃんたち、十億円入るのかな?」と、ドキドキして観ている人がいたとしたら、問題があるのは、私ではなく、その人だと思います。

 

 ところで、この録音・再生する機械、一体、いつの時代の物なんでしょう?そもそも、このドラマの世界が、西暦何年なのか?よく分かりません。ま、もし、明確にしてしまったら、視聴者から、ネットで突っ込まれ放題になるので、このまま曖昧戦術を取る方が、聡明な判断だとは思いますが・・・。

 

 ちょっとした余談ですが、再生機から「十億円」という、音声が聞こえてからの、右側の女子社員の、無言ながらの細かい演技、このドラマを観た人の大半は、スルーしてしまったかも知れませんが、地味に面白かったです。

 

 

 

 最後になりますが、特許出願費用の五十万円の損失を埋めようと、会社の外でも必死に働く、課長の姿を御覧ください。

 
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(この記事の公開後に分かったことですが、テレビ東京「釣りバカ日誌2」は、決して、過去の時代の話ではなく、普通に、今現在の話でした。その割には・・・皆まで、言いませんけど!)