詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

今更ですが、サン・テグジュペリ「星の王子さま」を、お勧めする(感想を語る)記事です!

乗っていた飛行機が故障し、砂漠に不時着した飛行士のところに、遠い星からやって来たという、少年(王子さま)が現れる・・・少年は、小さな自分の星に咲いた、一輪のバラの花との、ちょっとしたいざこざから、故郷を後にし、色々な星を旅していた・・・自…

今更ですが、宮沢賢治「やまなし」を、お勧めする(感想を語る)記事です!

宮沢賢治の「やまなし」は、400字詰め原稿用紙、10枚にも満たない、いわゆる掌編小説でありながら、章タイトルが、「五月」と「十二月」の、二部構成になっており、その作風は、きわめて詩的・感覚的・幻想的、かつ斬新で、そのうえ、決して、子供騙し…

今更ですが、フランツ・カフカ「変身」を、お勧めする(感想を語る)記事です!

ある朝、不安な夢から目覚めた、グレゴール・ザムザは、一匹の巨大な虫と化していた・・・グレゴールは、セールスマンであり、両親と妹を養う、家計の柱であったが、この予期せぬ「変身」によって、ただの厄介者である以上の、不気味な厄介者へと成り下がる…

今更ですが、安部公房「壁(第一部、S・カルマ氏の犯罪)」を、お勧めする(感想を語る)記事です!

朝、目を覚ましたら、自分の名前が失われていることに気付いた、主人公の「ぼく(S・カルマ)」は、病院の待ち合い室にあった、スペインの雑誌に載っていた「荒野の風景」を、自分の空虚な胸の中に、吸い込んでしまう・・・更に、動物園へ行ったぼくは、今…

今更ですが、三島由紀夫「不道徳教育講座」を、お勧めする(感想を語る)記事です!

不道徳について語れる者は、道徳について考えている者である。つまり、道徳を知る者である。本当に、不道徳な者は、道徳について考えたことがないので、道徳と不道徳の境界を、意識していない。ゆえに、悪いことをしてしまう。 この本のタイトルが、「不道徳…

今更ですが、太宰治「きりぎりす」を、お勧めする(感想を語る)記事です!

主人公「私」の、画家である夫は、1度も、自分の絵を、展覧会に出品したことがない、美術学校を出たかも怪しい、貧しく、酒飲みで、無口、オマケに左翼の、身内からも、愛想を尽かされた男・・・しかし、妻である私は、そんな彼の、俗世間の価値観とは無縁…

今更ですが、芥川龍之介の「河童」を、お勧めする(感想を語る)記事です!

芥川龍之介「河童 どうかKappaと発音して下さい。」は、河童の住む世界を、非ユートピアの舞台にした、この当時の日本社会に対する風刺、あるいは日本を飛び越え、人類全体に対する風刺といえる。 作者・芥川が自殺をする、その数ヶ月前に書かれた小説であり…

今更ですが、夏目漱石「夢十夜」を、お勧めする(感想を語る)記事です!

「こんな夢を見た」で始まる、この小説は、夏目漱石にとって、完全な夢でもなければ、完全な創作でもない、作者の無意識から飛び出した、虚無の世界の一角であり、その文章化であり、その内容は、多くのエピソードに死がチラつく、暗いものではあるものの、…