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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

オー・ヘンリー風

幽霊やゾンビや骸骨など、死者の詩

 

あるところに、若いカップルがいました

この男女は、誕生日が一緒でした

 

誕生日が来ると、二人は

毎年、靴をプレゼントし合っていました

 

今年も、男は彼女のためにハイヒールを

女は彼のために革靴を、買いに出掛けました

 

お互い、プレゼントされた靴を履いて

洒落たレストランで

食事をするのが、恒例でした

 

 しかし、男はプレゼントを買った帰りに

交通事故に遭い、亡くなりました

「せめてプレゼントだけでも」

と、男は幽霊になって

彼女の家へ向かいました

 

何という偶然でしょう

 

 女もプレゼントを買った帰りに

交通事故に遭い、亡くなっていたのです

そして、女もまた

彼に、プレゼントだけでも渡そうと

幽霊になって、自宅で待っていたのです

 

再会した二人は

お互いの足元を見て

自分たちが幽霊になっていること

もう、靴なんて必要がないことを知って

笑うしかありませんでした

 

「行こう、天国のレストランへ」

「良いお店、知ってるの?」

「君が地獄逝きじゃなきゃ、いいんだけど」

「失礼ね」

 

この作品は

誕生日だけではなく、命日までも一緒の

仲の良い男女のエピソードによって

生まれたものです