詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

前世の記憶

 

前世が犬の男がいた

 

どういう訳か、その時の記憶が

体にしみついていて

 

誰かに「お手」と言われると

手を差し出してしまうし

 

誰かに「お預け」と言われると

目の前に、大好物があっても

体がピクリとも動かないし

 

誰かに「楽な姿勢になって」と言われると

四つん這いになってしまうし

 

誰かに、フリスビーを投げられると

追いかけてしまうし

 

ふと「尻尾がないのは寂しい」と思って

腰のあたりを、ジッと眺めたりする

 

そして、誰かに「チンチン」と言われると

思わず、パンツとズボンを下ろし

その股間のあるものを

迷わず、披露してしまうが

これは、前世の記憶というより

 

彼の現世の、悪癖である