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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

中原中也という妖精の詩

詩・散文詩

 

もしも、中也が妖精ならば

仲間と森には、いられまい

 

失踪なのか? 追放なのか?

とにかく、街へ出るだろう

 

いきなり、野良猫と喧嘩して

 

羽根むしられた、飛べない妖精

 

中也は、トボトボ、歩くだろう

落ちてたボタンを、蹴るだろう

 

足まで、怪我をするだろう

 

ブラリ、立ち寄った酒場では

全ての客に、悪態をつく

 

男には、指で弾かれて

女には、散々、泣かれてしまう

 

それでも、中也は悪態をつく

 

そこに雷鳴のごとき、詩的な一行!

 

しかし、酔っ払いたちは、聞いちゃいない

 

中也は、ご機嫌、斜めになる

 

勢いで、頭から、ビール・ジョッキへ

 

バシャバシャ、バシャバシャ

 ずっと、バシャバシャ

 

みんな怒って、摘まみ上げる

 

それでも、中也は暴れ回る

 

重いヤキトリ、振り回す

 

酔っ払い男の、ネクタイ掴み

 

ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん

 

酔っ払い女の、髪の毛掴み

 

ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん

 

これは中也が、妖精ならばという話

 

本当の中也は、人間で

とっくの昔に、死んでいる

 

ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん

 

ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん 

 


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