詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ウチの夫は仕事ができない・第7話「このドラマの脚本家は、まともに、話の設定ができない!」


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 日本テレビ「ウチの夫は仕事ができない」の第7話を観た感想と、このドラマの脚本家の、設定の無茶苦茶さに対する、指摘です。

 

 私が「ウチの夫は・・・」を第1話から、第7話までを観て、まず、思ったことは・・・エロスとバイオレンス、極端な不幸、極端な悪者を描かずに、コメディー・タッチで(たとえ、つまらなくても)、ほんわかした雰囲気さえ、滲んでいれば(滲んでいるだけでOK)、それだけで及第点がもらえる(安定した視聴率が取れる)、現在の日本のドラマと視聴者の関係における風潮を、最もよく象徴している作品が、この「ウチの夫は・・・」ではないか、ということです。

 

 このことについて、「ウチの夫は・・・」の脚本家とプロデューサーが、充分、理解した上で、こういうドラマを意識して、戦略的に作っているのなら、視聴率も及第点(10%前後)な訳ですし、「頭良いなあ」とも思いますが、おそらく、このドラマの脚本家とプロデューサー、ただの「天然系・Wボケ」で、大したことは、考えていないように見受けられます。

 

 それでは、その仮説を証明するべく、「ウチの夫は・・・」の第7話の、納得し難い、おかしな点について、思い付くまま、指摘してみたいと思います。

 

 

 「大手飲料メーカーが本社に置くような場所にある、東京の商店街のお祭りイベントで、主催者が止めたくなるほど、人が集まらないなんてことが、そもそもある?」

 

「大手飲料メーカーは、地元住民との親交を深めつつ、イメージアップもはかりつつ、新商品のキャンペーンのために、お祭りイベントの協力を申し出ているのに、もう、やりたくないという、商店街と一緒にイベントを行うことに、一体、何の意義があるのか?」

 

「大手飲料メーカーからの依頼とはいえ、やることは、ある地域の小さなお祭りイベント、司が所属する、花形部署が受け持つ仕事ではない」

 

「大手飲料メーカーの名前が『スペースビバレッジ』、新商品の名前が『サンシャワー』、どう好意的に解釈しても、褒められたネーミングセンスではない」

 

「大手飲料メーカーが、大手イベント会社に、依頼した企画で、動員された社員、司一人・・・怒れ、スペースビバレッジ!」

 

「妊娠中の沙也加、司の父と姉は、男の子が欲しい派、ママ友の三人は、女の子が欲しい派、脚本家は、これでバランスを取ったつもりなのかも知れないが、結局、どちらも『女性蔑視的』、『働く女蔑視的』、『専業主婦蔑視的』な話にしか聞こえないので、保守的偏りが酷く、かなり、アンバランスな話に仕上がっている・・・」

 

「どうでもいい話と、断って置きますが・・・仕事中、突如、東京音頭を唄い続ける、どうかしたゃった、壇蜜!」

 

「商店街の八百屋で、桃を三箱も買う、理解し難い、気前の良さを発揮する司、しかも、そのうち、二箱を、年下の同僚にあげてしまう、この同僚は、司の姉と付き合っていて、後に、回り回って、桃は、司の元に返って来るという話なのですが・・・桃一箱でも、充分、成り立つエピソードなのに、何故、敢えて、三箱も?」

 

「司のイベント宣伝方法、自転車の荷台に、幟を一本立てて、チラシ配り、ポスター貼り、拡声器を使い、街頭演説・・・このまま、政治家に立候補しちゃう?」

 

「仕事中なのに、氷屋さんのトイプードル『リボンちゃん』を探し続ける司・・・そして、当然のように、彼がリボンちゃんを発見!」

 

「司の会社の大イベント、スポーツフェスタの演出家が、司の上司役・佐藤隆太の友人・・・しかし、専務の『もっと有名な人物を!』という意向で、既に決定し、社内報にも載っている話が、白紙に・・・この演出家が外部の人間だったら、契約違反だし、社内の人間だったとしても、マスコミ相手に、記者会見までするような、大イベントなのに、その会社の専務が、社内報に出る頃にならないと、演出家が誰かも知らないなんて・・・」

 

「スポーツフェスタの、演出家変更が決定してから、おそらく、一週間から、二週間後、マスコミ相手の記者会見が行われるのですが・・・よく見つかりましたね、よく引き受けてくれましたね、こんなタイトなスケジュールで、ゼイタクな専務も納得の、有名演出家が!」

 

「司と、彼の姉と付き合っている同僚の、家族で食事会、ニアミスエピソードは、別に悪くはないのですが、二人が会社に戻された理由が、謎のイベントの、謎の商品の、謎の水漏れハプニングによる、箱詰めの応援・・・大企業だし、人もそれなりに残っているだろうに、わざわざ、帰宅した社員を、呼び戻さないといけないほどの、ハプニングって・・・商品を一時、保管している倉庫に、トラックでも突っ込んで来た?」

 

「サンシャワーが、半凍結になっていないのは、自分のミスなのに、『頼りにならないな!』と、司に悪態をつく、スペースビバレッジの社員・・・どうせ、無料で配るのだから、最悪、常温でも構わない気がするのは、私だけなのでしょうか?」

 

「司の危機に、例の氷屋さんの登場、子供用のプールに氷を入れて、そこにサンシャワーを投入し、問題解決・・・いや、氷も、プールも足りないのでは?普通に、氷屋さん、自分の商売の方(かき氷)、始めちゃっているし・・・」

 

「お祭りイベント開催のため、一生懸命に頑張る司の姿に、心打たれた商店街の人たちが、当日、次々と集まって来て、更に、浴衣姿のお客さんもあふれ、イベントが大盛況なのは、結構なのですが・・・商店街の人たちがやって来るのは良いとして(当日まで、参加を伝えない、意味が分かりませんが)、一般のお客さんが、たくさん集まった理由に関しては、最後まで分からず・・・司の、選挙風イベント宣伝のお蔭?だとしたら、イベント会社も、大企業のスポンサーも、始めから、必要なかったのでは?」

 

 

 最後になりますが、私は、この記事で、否定的な意見ばかり書いてしまい、少し、うしろめたくなってしまったので、「ウチの夫は・・・」の第7話の中に、良かったシーンが、ふたつほどあったことについても、指摘して置こうと思います。

 

 それは、ドラマの序盤と、終盤にあった、沙也加の、「シメジとエノキを使った、産まれてくる子供は、男の子か、女の子か、占い」のシーンです。これは、何とも言えない、妙なおかしみがあって、素直に、笑ってしまいました。

 

 このドラマの作り手さんたちや、ファンの皆さんには、申し訳ないのですが、今回の第7話で良かったシーンは、ここだけです。

 

 ・・・悪しからず。