危ない橋を安全に渡るには?
あるひどい田舎にある
車では、渡ることの出来ない
細くて古ぼけた、木製の橋は
自分の気に入らない人間が
彼を使って、向こう側へ渡ろうとすると
まるで、団子虫のように
クルクルッと、丸まり
気に入らない人間を巻き込みながら
ドボンッと、川の底へ沈む
しばらくすると、ビヨンッと
伸びた反動で、飛び上がり
また、元通りの橋になる
この橋、一体、どんな人間が
気に入らないかというと
「靴が汚ない奴」
と、その基準は、単純明快である