存在と不安、神の嘔吐が止まらない
ある天使が
とにかく、酷い殺され方をして
変死体となり、発見された
それを見た神様が
「死ぬ訳ないんだ
この天使は、まだまだ
死なないように、なっていたんだ」
と、頭を抱えながら言った
そして、神様は
急いで自宅へと戻り
独り、寝室で布団をかぶって
震えながら、「何かの間違いだ」
と、何度も呟いた
時折、こう叫んだりもした
「何が起きている?
分からない、分からないぞ!
神なのに!」
神様は、生まれて初めて
自分よりも、大きい存在を感じて
泣きながら、嘔吐し続けていた