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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

敬愛する団栗博士の秘密の醜聞

 

ある林の中に、小さな小さな

ログハウス風の建物があり

 

そこでは、団栗博士と、私、団栗助手が

この林に住む、多くの団栗たちを相手に

診療所を営んでいました

 

私が敬愛する団栗博士は

医師として、素晴らしいだけではなく

研究者としても世界的権威でした

 

そんな、団栗博士の数多い功績の中で

特に評価が高いのが「団栗パテ」の開発です

 

何かの拍子に割れてしまい

帽子をかぶらないと

外出なんて考えられない

傷害団栗たちの傷を

劣等感ごと治療するのに

団栗パテは、今も世界中で使用されています

 

団栗界のノーベル賞とも言われている

「世界の偉大な団栗に贈る賞・医学部門」を

日本団栗で初めて受賞したのが

 

我が、団栗博士であることは

この林の団栗の間じゃ

三歳児でも、知っている事実です

 

 

ある時、団栗博士の診療所に

人間の車に轢かれ、ペチャンコとなり

もう、自力では立てなくなった瀕死団栗が

必死に這いながら、現れました

 

彼は、言います

「先生、もう、僕は

 一生、この状態なのでしょうか?」

 

思わず、私は、こう言ってしまいました

「命が助かっただけでも

 良しと思わなきゃね」

 

この台詞を聞いて、先生は、激怒しました

そして、うかつな発言をした私に

罰として、頭突きを一発、食らわしました

 

いわゆる、愛の鞭というやつです

 

それから、奥の薬品倉庫へ行き

人間の赤ん坊が使う

歩行器のようなマシーンに

自ら乗車して、戻って来ました

 

私と団栗博士で、瀕死団栗を抱きかかえ

そのマシーンに乗せてやると

 

「わあ、自由自在に動ける!」

瀕死団栗は、左右のレバーを

上下左右に動かしながら

それはもう、大喜びです

 

ちなみに、このマシーン

大変、高価なものなのに

まだ、開発途中の未完成品だから

 

先生は、無料で

彼に、くれてやると言うのです

 

ああ、先生は、本当に無欲な

素晴らしい団栗です!

 

全く、ケチの付けようがありません! 

 


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今夜も・・・私は、先生に抱かれました

 

まだ、世間には知られていませんが

先生は、生粋の男色家なのです

 

今時、そのくらい

大した醜聞ではない

と、私は思っているのですが

 

先生は「・・・言うなよ」

と、唇で固く、私の口止めをします