猿蟹合戦後日談、糞氏、豹変す
牛の糞は、寡黙である
五月蝿いのは
彼にタカるハエである
ハエは、牛の糞に
色々と質問をする
だが、牛の糞ときたら
鬱陶しがるばかりで、何も答えない
しかし、ハエが
「猿蟹合戦の時、あなたの先祖は・・・」
という話を向けると
牛の糞は、その質問が終わる前に
「やっぱり、あの狡猾な猿が
道義的に許せなかったんでしょうね
損得勘定なんて、ないですよ
正義感が強くて、勇敢で
自己犠牲の精神があって
気取ったところもないし・・・」
と、よほど、先祖が誇らしいのか?
急に、饒舌になる