詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

「半分、青い。」の第1回を観た感想は、「期待して良いもの」だと思いました!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の、第1回を観た感想です。


 主題歌の前の、2分程度の短いオープニングで、ドラマ・タイトルや、ヒロイン・楡野鈴愛の個性と、彼女に次ぐ、主要人物・萩尾律との関係性、物語の今後の展開・・・この3つを、きちんと象徴させ、本編が始まっても、今、何が起きているのかが、分かりやすく展開していき、鈴愛の家族を始め、他の主要人物も、スムースに登場・・・もしかしたら、このドラマに漂う、「NHKの朝ドラというより、90年代~00年代の、民放のトレンディ・ドラマ」といった感じの雰囲気に、(悪い意味で)引っ掛かった、視聴者もいたかも知れませんが、筆者個人は、期待していた以上に、面白かったです。


 決して、少なくはない数の視聴者に「良いドラマになる!」、そんな予感をさせる、第1話として、「上々の滑り出し」と、言えたのではないでしょうか?


 ただし、このドラマは、「朝ドラという、モノサシ」においては、前々作の「ひよっこ」同様、変化球のようです(きっと、その曲がり方こそ、違うのでしょうが)。


 あの「直球・ど真ん中モドキ(大暴投)」の、「わろてんか」が、あれだけ酷いクオリティーで、平均視聴率20%(つまり、一定程度、世間にウケた)ということは、高齢者を中心とする、朝ドラのファン層に、「変化球・朝ドラ」が、受け入れてもらえないケースも考えられ、ドラマの質と視聴率が、比例しないパターンも、充分、有り得るでしょう。


 このドラマの脚本家の、北川悦吏子氏も、ヒット・ドラマ多数、実績申し分なしのベテランである反面、作風のクセが強過ぎて、名前を聞いただけで、「趣味じゃない。観ない」という視聴者も、いない訳ではないですし・・・。


 北川氏は、「朝ドラに革命を起こしたかも」と、何かのインタビューで答えていましたが、それが事実かどうか(あるいは、朝ドラ・ファンのベースである、高齢者たちが、そんなことを望んでいるかどうか?)は、別にして・・・少なくとも、「これまで、気恥ずかしくて、書く気にならなかった」という、「故郷」や「家族(ホームドラマ)」に、北川氏が挑戦している、という意味では・・・この「半分、青い。」を書くことにより、一人のベテラン脚本家の中で、これまでの自分自身のスタイルを変えてしまうような、革命的な何かが起きていることは、間違いないのでしょう。


 北川氏が、「故郷と家族の話」に、「部分的自叙伝要素」と、「これまでにない(第1話を観た限り、意外とシニカル?)、多分なコメディー要素」を加えることで、一体、この物語に、「どんな革命が起きるのか?」、筆者は、これからも、楽しみに、見守っていこうと思います(少なくとも、前作・わろてんかを視聴し続けるよりは、苦痛じゃなさそうですし・・・)。



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